車掌が線路に眼鏡落とし運休 IR小松駅、乗客80人後続へ

 25日午前8時7分ごろ、IRいしかわ鉄道小松駅で、大聖寺発金沢行き普通列車の車掌が線路上に眼鏡を落とし、その後の乗務を取りやめた。車掌不在となった列車はその後の運転を中止。乗客約80人が後続列車に乗り換えるなどし、計約500人に影響した。

 IRによると、列車が小松駅に進入する際、車掌が窓から顔を出してホームの状況を確認していたところ、眼鏡が外れて線路に落下した。車掌は替えの眼鏡を持っておらず、駅に交代できる乗務員もいなかったため、安全を優先して列車の運休を決めた。

 IRでは、車掌を務める際に一定の視力を求める社内規定があり、この車掌は裸眼の視力が基準に達していなかった。同社は「多くのお客様にご迷惑をおかけしたことをおわびする。今後とも安全を最優先に運行に努める」とした。

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