決算を読む 東邦ガス 24年3月期 販売量減で減収減益 暖冬や原料調達コストかさむ PBR向上へ収益性改善が課題

 東邦ガス(本社名古屋市)が25日発表した2024年3月期の連結純利益は、前期比19.0%減の273億円だった。暖冬の影響でガス販売量が減少したほか、為替の円安影響などを受け、原料のLNG(液化天然ガス)調達コストなどがかさみ、2桁の減収減益となった。今期は経常、純利益とも2桁の減益を予想。原料調達費を販売価格に反映させる調整制度で、タイムラグがある前期の期ずれ差益が縮小するとみている。

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