都内から群馬・上野村に移住 木育施設に念願のカフェオープン 

コーヒーを味わう客と川口さん(右)

 東京から群馬県上野村に移住してきた川口まどかさん(45)が25日、以前からの夢だったカフェを同村の木育施設「ちびっこ広場『森っこ』」にオープンした。移住後、職場や家庭以外に交流や安らぎの場をと考えたのがきっかけ。「来た人が自分らしくいられる場所に」と願い、多くの来客を待ち望んでいる。

 店名は「cafe むく」で、森っこ内にあるキッチンスペースで営業する。こだわりのコーヒーや、村特産のイノブタのウインナーを使ったホットドッグ、手作りのテリーヌショコラなどを味わうことができる。初日は万場高(神流町)の生徒がニジマスの骨を活用して開発したクッキーの販売、楽器演奏や紙芝居なども行われ、地域住民らでにぎわった。

 川口さんは2022年に家族で移住し、上野村は人と人との関わりが深いと感じた。カフェを開くことで、さらにつながりを増やせるのではないかと考えたという。

 2児の母で、子育ての悩みを抱えることがあるのも理由の一つ。「自分や自分と同じ思いを持つ人が、ほっとして過ごせる場所を」と、多くの木製遊具があり、親子で楽しめる森っこに開店することにした。

 子どもと一緒に、たびたび森っこに遊びに来るという若狭美貴さん(37)=同村=は「気軽に来られるところにカフェができてうれしい。コーヒーもクッキーもおいしかった」とほほ笑んだ。

 営業は木~土曜の午前11時~午後5時(ラストオーダーは同4時20分)。26日は同2~5時に営業する。

© 株式会社上毛新聞社