山形市ら/日本一の観光案内所構想素案、旧山形ビブレ跡地や駅自由通路で一体的取組

山形市は慶応大学SFC研究所、JR東日本と検討していた「日本一の観光案内所」プロジェクトについて、基本構想素案をまとめた。山形駅改札前と東西自由通路、旧山形ビブレ跡地の3エリアを観光案内所に見立て、山形を訪れた観光客に情報を提供する。旧山形ビブレ跡地は再開発が計画されており、ホテルと観光案内所の一体整備を地権者などと協議する。2027年度以降の供用開始を目指し事業手法の検討、基本構想の策定など必要な準備を進める方針だ。
市ら3者は23年7月に覚書を交わし、観光案内所実現の調査研究を開始した。地域住民と来訪者、観光事業者をつなぐ架け橋という役割を観光案内所が担う。改札前エリアは総合的な情報・サービスが短時間で得られる山形観光の入り口的な役割を果たす。東西自由通路エリアは目的地以外のスポットを紹介し、足を運んでもらう誘導路になる。旧ビブレエリアは観光案内所自体が観光の目的になるような位置付けとし、長く滞在してもらえるような仕掛けを施す。
魅力体感、長期滞在、地元再発見など8項目で「日本一」の目指す。項目ごとに取り組み内容と目標を定め、行政と民間、団体などが連携しあるべき姿や機能を協議。共創ラボで議論し取り組みテーマを柔軟に選択していく。日本一の観光案内所の整備と運営で地域活性化や交流人口の底上げ、観光価値の向上などを目指す。

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