福岡県那珂川市/総合運動公園整備でPPP支援業務プロポ公告、スケジュール再検討

福岡県那珂川市はBTO(建設・移管・運営)方式のPFIで計画する総合運動公園整備事業の実施に向け、事業スケジュールやVFM(バリュー・フォー・マネー)の再検討に着手する。2027年度末を供用開始の目標としているが、人件費の高騰や人手不足などの社会状況の変化を踏まえ、改めて設計・工事の期間、事業費などを精査していく。これらの関連業務を行う「那珂川市総合運動公園PPPアドバイザリー業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。
PPPアドバイザリー業務委託のプロポーザルでは、参加表明書を5月16日まで、企画提案書を同30日まで受け付ける。プレゼンテーション・ヒアリングを6月10日に行い、審査結果を同11日に通知する。
参加資格は県内に本店や支店があり、同種業務の元請実績がある技術者を配置できることなど。
業務内容は▽事業スケジュールの検討▽VFMの再検討▽提案書などの整理・審査支援資料の作成▽事業者提案に基づくVFMの算定▽契約調整に関する支援-など。契約上限額は1068万5400円(税込み)。履行期間は26年3月31日まで。
事業期間については設計・工事で3年を見込むが、市は27年度末の供用開始に間に合うよう設計・工事の期間短縮を検討している。アドバイザリー業務の公告前に実施した民間事業者を対象としたサウンディング(対話)型市場調査では、週休2日制などの影響、人員不足の影響で工期の短縮が難しいとの意見が寄せられた。
総合運動公園は後野地区に、公園面積7万0487平方メートルで計画。フル規格のサッカーコート1面程度のメイン多目的広場と、その外周の400メートルトラック、少年サッカーコート1面程度のサブ多目的広場、テニスコート、クラブハウスなどを設ける。
担当はスポーツ課運動公園企画担当。

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