ニホンザルの目撃相次ぐ 洋野沿岸、町が警戒呼びかけ

国道45号付近に出没したニホンザル=25日午後2時半ごろ、洋野町の玉川地区(町提供)

 洋野町の沿岸地区で15日以降、ニホンザルの目撃情報が相次いでいる。いずれも同一の1匹と見られ、人家に近いエリアを徘徊(はいかい)していることから、町は警戒を呼びかけている。

 町町民生活課によると、15日に町北部の町立種市小近くで最初の目撃情報を受けた。その後、目撃情報は宿戸、八木、中野と徐々に南下。25日には町職員が玉川地区の国道45号付近で個体を撮影し、北上していることを確認した。

 同課の林下修明・環境衛生係長は「現場で見た限り、1、2歳で体長50~60センチ程度の若いサルだと考えられる」と話す。これまで人的被害は確認されていないものの、定植前の種芋や大豆のさやが食い荒らされる被害が出ているほか、目撃情報のあった近隣の小中学校では、教職員や保護者が登下校時の警戒に当たっているという。

 町は見つけ次第、花火などを使って山間部へ追いやる方針。林下係長は「住民は見かけても決して近づかず、速やかに町へ情報を寄せてほしい」と注意を促している。

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