【バレーボール】ペルージャが王手、高橋藍のモンツァ2敗目 | セリエAプレーオフ決勝

モンツァの高橋藍(左から2人目)は14得点を挙げた=写真提供:セリエA

バレーボール男子のイタリア・セリエAは2024年4月25日(日本時間4月26日未明)、3戦先勝方式のプレーオフ決勝の第3戦があり、日本代表の高橋藍が所属するレギュラーシーズン5位のモンツァは、アウェーで同2位の強豪ペルージャにセットカウント1-3 (15-25,18-25, 26-24,19-25)で敗れた。モンツァは通算1勝2敗となり、ペルージャが優勝に王手をかけた。全4セットで先発出場した高橋はブロックポイント1、サービスエース2本を含むチーム2番手の14得点を挙げた。

急成長の高橋藍、守りでも貢献したが

第3セット、25-24の場面。モンツァのエース、スティーブン・マー(カナダ)の低い弾道のサーブがネットインし、相手のコートに落ちた。モンツァにもまだツキもある。さあここからと言わんばかりに雄たけびを上げる高橋。この日は相手ブロックを見極めてコースに打ち分けたスパイクだけでなく、相手のエース、ウィルフレド・レオン(ポーランド)の強烈なジャンプサーブを完璧にレシーブするなど守りでもチームに貢献したが、最後は強豪ペルージャの前に力尽きた。

「1点を取りたいときに託される選手に」という思いで、決勝の舞台まで駆け上がった。この経験こそが22歳の高橋を加速度的に成長させている。日本出身選手がセリエAの決勝に進んだのは、トレビソに所属した加藤陽一氏以来19年ぶり。今季のコッパ・イタリアを制している強豪ペルージャは短期決戦の戦い方を知り尽くす手ごわい相手だが、モンツァは次戦、ホームに戻る。ここから2連勝すればスクデット(優勝)がかなう。無欲の高橋が大暴れする姿を見たい。

プレーオフ決勝の第4戦はモンツァのホームで4月28日(日本時間29日1時)に行なわれる。

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