高齢者の貧困率1位の韓国、生きるために罪を犯す生計型犯罪が増加=ネット「文化の特性上、仕方ない」

24日、韓国・MBNは「最近1人暮らしや細々と生計を立てている高齢者層の生計型犯罪が増えている」と伝えた。

2024年4月24日、韓国・MBNは「最近1人暮らしやほそぼそと生計を立てている高齢者層の生計型犯罪(生きていくためやむなく罪を犯すこと)が増えている」と伝えた。

記事によると、京畿道・一山の商店街で最近、80代の女性が店の前に干してあったイシモチ2匹を自身のキャリーバッグに入れてそのまま立ち去る事件があった。ある工事現場では、60代の男性がLPガスボンベを持ち去る事件が発生した。被害額はそれぞれ3000ウォン(約340円)、11万ウォンと少額で、犯人はいずれも古紙回収で生計を立てている1人暮らしの高齢者貧困層だったという。

ソウル・東廟市場の雑貨店店主は「万引きが頻繁に発生している。犯人のほとんどが高齢で、前科が17~18犯ほどの人が多い」と話したという。

韓国国内の窃盗犯罪は、19年(約10万件)以降減少傾向にあるが、60歳以上の高齢者層の犯行は22年に約2万9000件を記録し、19年より35%増加した。

記事は「窃盗犯罪は貧富の差が大きいほど低所得層で発生する割合が高くなる」とし、「韓国の高齢者の貧困率はOECD(経済協力開発機構)加盟国中1位で、65歳以上の高齢者10人のうち4人が貧困層に該当する」と説明。「貧困の高齢者に対する細やかな福祉支援やセーフティーネットの強化が必要だ」と伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「悲しいな」「高齢化社会がますます進む韓国。今からでも対策を立てないと」「子どもは教育だけして、後は自分の老後対策をしよう」「韓国の親は子どもが成人した後も面倒を見続けなければならないから大変だ」「子どもにオールインする韓国の文化の特性上、仕方のないこと。政府にはせめて住宅価格と私教育の問題を解決してもらいたい」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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