【新体操】日本に〝若き力〟がもたらす効果 コーチは手ごたえ「踊れるうれしさが伝わってくる」

壮行会に出席した「フェアリージャパンPOLA」

〝若き力〟がもたらす効果とは――。パリ五輪の予選を兼ねた新体操のアジア選手権(5月2日開幕、タシケント)に挑む日本代表「フェアリージャパンPOLA」の壮行会が25日に都内で行われ、5大会連続の五輪出場が懸かる団体の主将・鈴木歩佳(24=ミキハウス)は「パリ五輪の枠を勝ち取るのはもちろん、一丸となって最後まで頑張っていく」と力を込めた。

パリ五輪のためには、すでに出場権を獲得した国を除いて最上位になることが条件。団体メンバーで東京五輪経験者は鈴木と竹中七海(25=トヨタ自動車)のみだが、東京五輪で主将を務めた杉本早裕吏コーチ(28)は、若いチーム構成がプラスに働くとみている。

杉本コーチは「まだ経験の浅い選手が多いけど、若さもあってフレッシュさがある。東京五輪を経験した選手は大舞台を知っているからこそ、怖さがよぎってしまうこともあるが、若い選手はとにかく挑戦するという前向きな気持ち、自分が代表になれたうれしさや、この舞台で踊れるうれしさが伝わってくる」と説明した。

その上で「経験ある2人(鈴木、竹中)がチームを引っ張って、若い選手がついていくところのバランスがいい具合にとれている。あとは自分たちの演技をやりきるだけ」と期待を寄せる。先週のW杯バクー大会では種目別のフープとリボン・ボールで金メダルを獲得するなど、チームの調子は右肩上がりだ。

鈴木主将は「怖さだったり、プレッシャーも全部楽しみながら最後までやり切れたらいい」。全力で五輪切符をつかみにいく。

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