【レビュー】AIと相性バッチリな高性能大画面ノートPC!「LG gram Pro」は完成形のひとつ

「LG gram Pro(17Z90SP-MA78J)」 オープン価格(予想実売価格 税込320,000円前後)

「LG gram」は歴代、軽量・薄型・堅牢というノートPCを外に持ち出して使うための仕様を徹底的に追求してきたシリーズだ。新モデルが登場するにつれ、ハイスペックという点も洗練されていき、高性能なノートPCとしても大いに選択肢に入るモデルとなっていった。

2024年度のLG gram、14インチから17インチの幅広いインチサイズ、「Windows 11 Home」と「Windows 11 Pro」のOS違い、そして2in1モデルを揃えるなど、豊富なラインナップが魅力だが、その中でも17インチ大画面で確固たる高性能さと高いポータビリティを両立させたのが「LG gram Pro」だ。本稿では、実際のレビューを交えながら、本モデルの特徴をお伝えしていきたい。

LG gram Proを実際に使用してみたが、大画面でも外に持ち出しやすい## 片手で軽々持ててAIとの相性も優れる大画面ノートPC

実際にLG gram Proの実機と対面してみると「ノートPCでこの画面サイズ?!」と驚くほどに大きい。それだけでなく、手に取ると予想外に薄く、そして片手で簡単に持ち上げられるほどに軽いのだ。17インチの大画面で厚み12.9mm、1.299gという質量は、それだけで今までのノートPCの常識を覆してくれる。

片手でも軽々と持つことができる

LG gram Proを横から見てみると、ディスプレイ部もボディ部も非常に薄い

CPUにはAIアクセラレーション対応の最新世代「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー」を搭載しており、最大16GB RAMと、ストレージに1TBのSSDを内蔵する。モバイルノートPCとして、大画面やAIなどはオーバースペックだというユーザーもいるが、個人的に大画面とAIは非常に相性が良い印象だ。

「インテル® Core™ 7 Ultra プロセッサー 155H」を搭載

例えば、ブラウザ「Edge」に採用されているAIアシスタント機能「Copilot」。使用してみると便利なのだが、画面右側のスペースを1/3ほど占領されてしまうため、持ち運びやすいとされたている13インチなどのノートPCは画面が手狭になってしまう。

他にも「ChatGPT」や「Claude」、社内のビジネスチャットなど、常に画面内に表示させておきたいツールの数が多くなってきている。そういったツールを出先でも効率的に使用したいビジネススタイルにも、LG gram Proは十分に答えてくれる。また、16:10のアスペクト比も作業スペースの拡充に一役を担っている。

16:10のディスプレイで十分な作業スペースを確保する## ノートPCに不可欠な堅牢性/バッテリー性能/接続性も抜群

17インチ画面は、IPS液晶、2,560×1,600解像度、DCI-P3 99%カバー、そしてアンチグレアを採用しており、反射や映り込みもしっかりと抑制する。また、31 – 144Hzのリフレッシュレートまで対応するVRRやGPU「インテル® Arc™グラフィックス」も備えるため、簡易的なゲームプレイもフォローしている。

ディスプレイのリフレッシュレートは最大144Hzまで対応。HDMI出力は60Hzまでとなる

ディスプレイ部のベゼルも薄く、表示内容に集中できる

LG gram Proは、やはり堅牢性が高いことも特徴のひとつであり、米国国防総省が厳しい環境化での条件を定めた「MIL-STD-810H」準拠のテスト7項目をクリアしている。薄くて軽いため、デザインだけ見ると「落としてしまったらすぐ壊れてしまうのでは?」と思われがちだが、想像以上にタフなモデルなのだ。

バッテリーには、新素材カーボンナノチューブ採用の高密度バッテリーで容量は77Wの大容量となっている。動作時間はアイドル時で20.5時間、動画再生でも13時間、1日中持ち出してもバッテリー残量を気にすることなく使用できるのも嬉しい。

入力端子には、最大40GbpsのThnderbolt 4対応のUSB Type-C×2基、最大10GbpsのUSB 3.2 Gen2対応のUSB Type-A×2基、HDMI×1基、そしてヘッドホン(ステレオミニ)×1基を搭載しているため、自宅で使用する際もケーブル1本で映像出力・音声出力・充電ができ、USB Type-C搭載のPCモニターと接続すれば利便性がさらに高まる。

ボディ左側の側面にHDMI、USB Type-Cの接続端子を装備

ボディ右側の側面にUSB Type-A、ヘッドホン(ステレオミニ)の端子を備える## 「LG gram Link」は“できたらよかった”を直感的に実現

使ってみると便利な機能なのが独自アプリ「LG gram Link」。ノートPCとAndroidやiOSのスマホ/タブレットをシームレスに連携できる機能なのだが、写真や動画をアプリで簡単に共有できるし、スマホやタブレットを外部モニター替わりに使って画面拡張や2画面出力ができたり、今までできたらよかったと思うことが直感的に実践できる。

「LG gram Link」の設定画面。LG gram Proとスマホ/タブレットのデータ共有のイメージ

また、AIを活用して写真を自動的に整理してカテゴライズしてくれる「AIギャラリー」も搭載しているのだが、ユーザー自身で細かく整理していくよりも非常に手軽で、それなのにしっかりと分類できているのも大きなメリットだ。

LG gram Proは重たいソフトもなんなく使えるのも特徴であり、「Photoshop」や「Premiere Pro」などでの写真や動画の編集もストレスフリーに使える。LG gram Linkで編集後の写真・動画をすぐにモバイル端末で共有することができるし、外出先での使用シーンが大幅に拡がるだろう。

外で使用する際に気になるのが、PC画面が他に人に見られていないか。そんな不安も解消してくれるのが「LG Glance by Mirametrix」。LGエレクトロニクス独自のセキュリティ機能だが、離席時の自動画面ロック、画面から視線を外している時に画面をぼかす、背後に人がいた場合に画面上に警告を表示するなど、利用シーンにあったセキュリティ機能を使用できる。

「LG Glance by Mirametrix」の設定画面。ユーザーが不在時に画面をロックする

「LG gram Link」や「LG Glance by Mirametrix」、「LG Security Guard」などプリインストール

動画視聴では、サウンド面でも3DオーディオフォーマットのDolby Atomoに対応したスピーカーを内蔵するなど、オーディオビジュアル的な要素も備える。

内蔵スピーカーはDolby Atmosに対応## 「持ち運べる高性能な大画面ノートPC」の魅力満載

LG gram Proは、従来まで自宅やオフィスのデスク上で行っていた作業が、場所を気にすることなく、さらにストレスなくスムーズに作業できるという、「持ち運べる高性能な大画面ノートPC」だからこそできる魅力が満載のモデルであり、完成形に近いモデルだということを改めて認識した。1台のノートPCだけで、全てをカバーしたいなら、LG gram Proに行きつくはずだろう。

(提供:LGエレクトロニクス・ジャパン)

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