セブン―イレブン店舗で企画乗車券 トキ鉄・北越急行 地域鉄道2社と連携 県庁で記者発表

記者発表でセブン―イレブン・ジャパンとセブンドリーム・ドットコム、トキ鉄と北越急行、県の代表者が企画乗車券の発売を説明した(25日午後、県庁)

セブン―イレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)は25日午前0時から、全国2万1544店舗でえちごトキめき鉄道(通称トキ鉄、本社上越市)、北越急行「ほくほく線」(本社南魚沼市)の企画乗車券の取り扱いを開始した。同日、県庁で記者発表した。

取り組みは、県と同社の包括連携協定に基づくもの。地域鉄道2社のコンビニエンスストアでの乗車券取り扱いは初めて。

トキ鉄の企画乗車券は、平日限定「トキ鉄ツアーパス」。花畑を走る車両のカード付きは大人2100円。北越急行の企画乗車券は「ほくほくワンデーパス」。雪中を走る車両のポストカード付きは大人1900円。店内のマルチコピー機とチケット販売サイトで取り扱う。地元と県外、双方からの利用を想定。初回の販売期間は4月から6月まで。

記者発表には、同社の十文字一彦新潟・北陸ゾーンマネージャー、セブンドリーム・ドットコムの村尾信一事業開発部事業開発エキスパート、トキ鉄の鳥塚亮社長、北越急行の小池裕明社長、県交通政策局交通政策課の高橋撤臣課長らが出席、経過や概要を説明した。

十文字新潟・北陸ゾーンマネージャーは、地域鉄道の厳しい環境を踏まえ「沿線住民の方々にとっては非常に大切な足であり、観光などの視点で(鉄路の)活性化は必要不可欠」とし、協業に意欲を示した。

鳥塚社長は「われわれの14駅で、有人駅はいくつかしかない中、全国の〝セブン〟ですぐに買えるというのはすごいこと。ハードルが下がる」などと効果に期待。小池社長は「ネットワーク、販売チャンネルが大きく増える。お客さまに『わくわく感』をチケットを入手したときから持っていただければ」などと願いを話した。

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