11ホール消化の長野泰雅が暫定首位 前半で4つ伸ばす好プレーに「海外に行けるチャンスがある」

暫定首位に立った長野泰雅(撮影:米山聡明)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 初日◇25日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

初日は霧の影響による視界不良のため、2時間50分遅れの午前9時10分に第1組目がティオフ。第1ラウンドを消化しきれていないものの、20歳の長野泰雅が暫定首位タイに立った。

「12番のグリーンで終わりました」と午後6時26分にホーンが鳴った。「きょうは1番から奥に行っちゃったんですけど、ナイスパーが獲れて、そこから良い感じで安全なゴルフで伸ばせたので良かったです」。スタートからピンチが訪れるも切り抜け、前半は5バーディ・1ボギーと4つ伸ばし、後半も11番でバーディを奪ってみせた。

スタートが大幅に遅れる事態も落ち着いたプレーを見せた。「終わったホールが予想通りだったので、モチベーションを保てました。12ホール頑張る予定でスタートしたので、ちょうど良かったです」と、”きょうはこのホールまで”と短期決戦を見込み、集中力を高められたことが好プレーにつながった。

DPワールドツアーとの共催である今大会を制すれば、欧州への道を切り開ける。「海外に行けるチャンスがある試合なので頑張りたいです」。世界への挑戦権を手にすることができれば、もちろん挑むつもりだ。

再開後は「6mくらいのバーディパットからなので、問題ないと思います」。首位の座をキープして第2ラウンドに臨みたいところだ。(文・齊藤啓介)

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