富山県射水市がブランド化を進める養殖魚「いみずサクラマス」の付加価値を高めようと、富山、石川両県の企業が、氷点下で寝かせることでうまみを増やす“熟成サクラマス”を開発した。試食会が25日、同市本町のクロスベイ新湊で開かれ、参加者が味わった。
両県の企業でつくる「いみずサクラマス熟成プロジェクト実行委員会」が企画した。今後、いみずサクラマスを育成する射水市の堀岡養殖漁協と連携して販路開拓やレシピ開発を進め、海外展開も目指す。
熟成魚はうまみや柔らかい食感を楽しめるほか、長期保存できるメリットがある。実行委はこうした魅力を発信しようと、氷点下2度で保管しても凍らない特殊な冷蔵庫を使い、いみずサクラマスを5~25日間熟成した。
試食会には飲食店経営者やスーパー関係者31人が参加。熟成したいみずサクラマスの刺し身を食べ「とろけるような食感でおいしい」と話した。
実行委の坂本優プロジェクトオーナーは「熟成サクラマスをレストランやすし店、スーパーに展開し、県民の皆さんに味わってもらいたい」と話した。