【U-23】松木玖生 波乱の試合展開に「レッドカードも出してくれたし審判は素晴らしかった」

MF松木玖生

U―23日本代表が25日に行われたパリ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23アジアカップ(カタール)準々決勝のカタール戦で、延長戦の末に4―2と勝利し、8大会連続の五輪出場に王手をかけた。エースとして期待が寄せられたMF松木玖生(20=FC東京)は前半のみで無念の交代となった。

好調の松木はこの日も存在感を放ったが、相手が10人となって1―1で前半を折り返したところでFW藤尾翔太(町田)と交代してベンチに下がった。松木は前半30分に警告を受けていたこともあり、退場者を出さないための予防措置を取った格好だ。

それでも松木はベンチから積極的に仲間を鼓舞。「日本を代表して来ているので、勝たせるのが仕事。出ている出ていないは関係なく、一丸となって23人で戦うというのはこのチームのテーマなので、そのへんは意識していた」と延長戦までもつれ込んだ末の勝利に貢献した。

この日はシリアの主審で、同じ中東勢のカタール寄りの判定になる懸念もあったが、松木は「いや全然ピッチ内ではそんなことなくて、レッドカードも出してくれたし、今日の審判は素晴らしかった」と〝評価〟。前半41分に相手GKアブドラハが微妙な判定で一発退場となったこともあり、不安視された〝中東の笛〟は杞憂に終わった。

いよいよ次戦は勝てば8大会連続の五輪出場が決まる準決勝。「自分が試合に出たら、より自分の長所をチームに還元したい」と意気込む松木が大一番で輝くか期待だ。

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