西原町を地盤 2氏が競合 中頭郡区【2024県議選・選挙区序盤情勢】

[選挙区序盤情勢 2024県議選6.16](7) 中頭郡区(定数5)

 定数5の中頭郡区は、現職4、新人2の計6人が立候補を予定する。読谷村、嘉手納町、中城村、西原町をそれぞれ地盤とする現職4人は基礎票固めを徹底。一方、同じく西原町を地盤とする野党・自民公認の新人は、同党現職と東西ですみ分けて集票を狙う。与党が現行の4議席を死守するか、野党が1増の2議席獲得となるかが焦点となりそうだ。 

 無所属の仲宗根悟氏(66)は、競合候補がいない利点を生かし、地元の読谷村で村議11人の支持を得て基礎票を固める。同村内に設置する18支部を中心に地域懇談会を開く予定で、地域のあいさつ回りや手ぶりなど、積極的な活動で5期目を狙う。

 5選を目指す中川京貴氏(61)=自民=は地元の嘉手納町や読谷村、北谷町に事務所を計4カ所設置して支持拡大を狙う。嘉手納では県議会報告チラシを全戸に配布した。選対本部長に迎える町長や町議11人らによる協力体制を敷いて地元票固めに注力する。

 無所属の新垣光栄氏(60)は3期目を狙い、地盤の中城村のほか東海岸域の北中城村と西原町にも事務所を構える。立憲民主所属議員らとの会派合流で今回から新たに同党の推薦を受け、連合沖縄や全駐労の支持も得る。SNS活用で若者への政策浸透にも努める。

 上里善清氏(66)=社民=は、地盤の西原町を中心に、北中城村、中城村といった東海岸で支持拡大を図る。毎朝午前6時50分から街頭で手振りし、議会報告書を選挙区内の6市町村に配布する。これまで培った実績や人脈を生かし、基礎票固めを図る。

 勇退する与党県議の瑞慶覧功氏の後継候補として立候補予定の新人、米須清一郎氏(54)=無所属=は、地元の北谷町を中心に票獲得を狙い、同町議8人の支持を受ける。近隣町村での知名度アップを狙い、嘉手納町や北中城村で政策を訴える考えだ。

 新人の宮里洋史氏(37)=自民=は、現職の与党候補と地盤が重なる地元西原町で、若さと行動力を生かし支持固めに注力する。事務所は西原町与那城と北中城高校前に設置。東海岸域の保守系町村議12人の支援を受け、企業や地域回りを徹底して支持拡大を図る。

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