清原果耶「自分の軸を持ち続ける勇気を」、主演映画への思い

5月3日に公開を控える、日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』の舞台挨拶が4月25日、大阪市内の映画館でおこなわれ、W主演を務めた女優・清原果耶と藤井道人監督が登壇。作品に込める思いを語った。

『青春18×2 君へと続く道』の舞台挨拶に登壇した清原果耶(25日・大阪市内)

物語の始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(清原)と出会い、恋心を抱いていく。しかし突然アミが帰国、意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。時を経て18年後、ジミーはアミの本当の想いを知る・・・という切ないラブストーリー。

台湾では3月14日に公開され、1カ月で観客動員30万人、興行収入7000万NTD(※台湾ドル)を突破し、 今年同国で公開された台湾映画(合作含む)ではナンバー1の大ヒットを記録した同作。そのほか香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ヴェトナムでも公開中で、今後も中国大陸や韓国、カンボジアなど10以上のアジア各国で劇場公開が決定している。

■ 言葉や感情を、より大事にすべきだなと(清原)

上映後の舞台挨拶に、開口一番「いかがでしたか?」と投げかけ、会場からは大きな拍手が。「出身が大阪なので、こうやって大阪でこの作品をお届けできたことが本当にうれしいです。『なんば』という響きを聞いただけで帰ってきたんだなぁと。落ち着く半分、緊張半分っていう感じで・・・今、緊張しています」と言いつつも、笑顔を見せた。

会見中は笑顔を見せていた清原だが、最後には感極まって涙する場面も(25日・大阪市内)

完成した本編を初めて見た際、涙が止まらなかったという清原。「言葉にできないような感情ばかりで。アミとジミーが出会って過ごしてきた日々が、紛れもなく彼らの青春であり初恋であったんだなと」。

W主演の相手・シュー・グァンハンについては、「本当に素敵な方。感性からお人柄、周りの人たちを巻き込んですべてやわらかい空間にしていく力とか・・・本当に毎日助けられていたので」と絶賛。「お互いに日本語、中国語を単語で教え合って、少しずつ会話をしていました。今日もいなくて寂しいなという話を監督としていました」と明かした。

日本と台湾で2か月に及ぶロケをおこなった同作。藤井監督とは3度目のタッグで、話し合いを重ねながら過ごしてきたという。「この作品を通じて、言葉や感情をより大事にすべきだなと感じました。大人になっていくにつれて我慢したり、どうしてもぶつかってしまうようなことがあるなかで、自分の軸として大事に持っておきたいものを持ち続ける勇気は大事にしないといけないなと思いました」と語った。

終始笑顔を見せていた清原も最後は感極まる場面もあり、「本当に失いたくないものを見つけて探し出して、大事に宝物にできるような映画になったと思っています。本当にたくさんの方々と一丸となって魂をかけて作った作品です。みなさまのなかで大事に温めてもらえたら、それだけでうれしいなと思います」と涙をこらえ語った。

『青春18×2 君へと続く道』は5月3日より、全国ロードショーされる。

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