デヴィッド・ギルモア、9年ぶりに新アルバム『ラック・アンド・ストレンジ』をリリースへ

デヴィッド・ギルモア(78)が、9年ぶりにニューアルバム『ラック・アンド・ストレンジ』をリリースする。2015年の『ラトル・ザット・ロック』以来となる同新アルバムは9月6日にリリースが予定されており、リードシングルの『ザ・パイパーズ・コール』が解禁となった。

前作でもタッグを組んだ妻のポリー・サムソン(61)が再び数曲の歌詞を書いている同新作で、2人は死という重いテーマに取り組んでいる。ポリーは「この曲は、年を重ねるという視点から書かれている。死は不変なもの」と話し、デヴィッドは「僕たちはロックダウン中もその後も、そういうことについて話したり考えたりするのに多くの時間を費やした」と続けている。そんなデヴィッドは、同新アルバムで手を組んだalt-J(アルト・ジェイ)のプロデューサー、チャーリー・アンドリューの 「率直な」態度が気に入ったとして「彼は僕の過去に対する知識も敬意も見事に欠如している。彼はとても率直で、気負うところがなく、僕はそれが好きだ。ただ人に従うっていうんじゃ最悪だから、僕にとってはすごく良かった」「彼は、曲が何について歌っているのかを知りたがり、その曲で演奏するすべての人が、歌詞にある考えを自分の演奏に反映させることを望む。そういうところが特に好きだったよ」と語っていた。

8曲のオリジナルトラックが収録された同新アルバムは、ピンク・フロイドのバンド仲間で2008年に亡くなったキーボードの故リチャード・ライトが、他界する前年に納屋でジャムセッションした時の録音でタイトル曲に参加している他、モンゴルフィエ・ブラザーズの『ビトゥイーン・トゥー・ポインツ』のカバー曲では、娘のロマニー・ギルモアが歌とハープ、また息子のガブリエルがバックヴォーカルで参加している。更に、ベースにガイ・プラットとトム・ハーバート、ドラムにアダム・ベッツ、スティーヴ・ガッド、スティーヴ・ディスタニスラオ、キーボードにロブ・ジェントリーとロジャー・イーノ(ブライアン・イーノの弟)が参加、編曲はウィル・ガードナーが担当している。

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