マツダ、307人の中途採用を計画 2024年度、前年度の2・3倍 25年春の新卒は227人

 マツダは25日、2025年春に入社する新卒と24年度の中途の採用計画を発表した。大卒などの技術系と事務系は計227人で今春実績より34人少ない一方、中途は計307人で、前年度実績の2・3倍に増やす。ITや電動化、脱炭素といった力を入れる分野で、即戦力の人材を手厚くする。

 新卒採用の内訳は、車の開発や生産ラインの設計などの技術系が今春実績より18人減の200人、国内営業などの事務系が16人減の27人。事務系は総合職採用に加え、12年度まで続けていた職種別採用を再開する。特定の職種を望む新卒者に応える。

 中途採用では、出社せず自宅で仕事を完結できるフルリモートワークができる点をアピールする。人事戦略企画グループの吉浦朱美マネージャーは「採用は厳しさを増している」として、中国地方だけでなく首都圏からも人材を呼び込む。工場で車の組み立てなどを担う技能系の採用計画は改めて示す。

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