クリームパンはバラエキス入り 近大福山と八天堂がコラボ 世界バラ会議で提供目指す

八天堂とコラボして開発したバラエキス入りのクリームパンをPRする生徒

 近畿大付属広島高福山校(広島県福山市佐波町)の2年生とパン製造の八天堂(同県三原市宮浦)がコラボし、バラのエキスを取り入れたクリームパンを開発した。来年5月の世界バラ会議福山大会の記念商品と位置付け、同会議での提供を目指す。

 総合探求の授業の一環で生徒4人が昨年9月から、八天堂の担当者と商品を検討。「ばらのまち福山」を広く知ってもらおうとバラの採用を決め同11月、食用バラから抽出したエキスをカスタードクリームに混ぜた商品が完成した。クリームはピンクに仕上げ、パッケージには花のイラストをあしらう。

 「バラの上品な香りや味わいを出しつつ、クリームのとろけるような食感にこだわった」と同社の企画開発部大前今日子さん(25)。同校の後藤里紗さん(16)は「バラの見た目の魅力だけでなく、食べてもおいしいことを伝えたい。福山の新しい定番商品にできれば」と意気込む。

 1個300円で、県内の八天堂店舗や山陽自動車道福山サービスエリア下り線で取り扱う。5月18、19日にある福山ばら祭の会場でも販売する予定。

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