PET検査で「肺腺がん」と判明の気象予報士・森田正光氏、手術から8日でTV復帰「抗がん剤治療も必要なし」

森田正光氏【写真:ENCOUNT編集部】

今日から再び『Nスタ』出演

初期の肺腺がんが見つかり、除去手術を受けた気象予報士の森田正光氏(74)が26日、レギュラー出演のTBS系『Nスタ』(月~金曜午後3時49分)に復帰する。手術は18日だったが、25日に退院。ENCOUNTの取材に応じた森田氏は「体調的にも良くなりました。早期発見でラッキーでした」などと話した。

退院後、森田氏は言った。

「抗がん剤治療も必要ないということでした。天気予報で『正確な情報と早目の避難が大事』と言ってきましたが、病気にも通じると思いました」

森田氏は、今月8日(現地時間)のメキシコ皆既日食を見に行く前に都内の病院でCT検査を受けていた。

「現地で病気になったらよくないと思い、出国前にCT検査を受けたところ、『怪しい』ということになり、PET検査を受けることになりました。結果、左上葉部に腺がんが見つかりました。タバコを吸わなくてもなってしまうがんだ知りましたが、最初は『なぜ』と思いました」

だが、それはPET検査ゆえに見つけられた初期のがんだった。PETは(Positron Emission Tomography)の略語で、同検査は治療前にがんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べたりする精密検査。治療中の効果を判定し、治療後の再発がないかを確認するなども目的している。1度の検査でほぼ全身の撮影ができてがんのリスクをチェックできるという特徴もある。また、がんの大きさや広がりを調べるCT検査やMRI検査などの検査と異なり、ブドウ糖を消費して活発に活動しているがん細胞の状態を調べることができる。

がんが見つかったものの、森田氏は予定通りメキシコへ。願い通りに皆既日食を見て帰国し、入院して受けた胸腔鏡手術は無事成功したという。

「回復は順調です。肺機能の10%くらいが失われたようですが、呼吸が苦しいとはありません。あと、医療技術の高さには驚きました。退院の時に傷口を瞬間接着剤のようなものでフタをする技術とか、骨を切らなくても臓器を切り取ることができるとか、診断図が立体的に見えたのもびっくりでした」

手術からわずか8日での仕事復帰。今回はメキシコ皆既日食を見ることをきっかけに受けた検査だったが、身をもって感じた「早い検査、治療」の必要性を呼びかけていく。ENCOUNT編集部

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