熊本市の都市計画道路「花園上熊本線」など3線(延長約2・1キロ、一部開通済み)が19日、開通した。西区の上熊本から島崎までを結び、JR上熊本駅西側の利便性向上や渋滞緩和、防災機能の強化が期待される。
開通したのは、花園上熊本線(約1・4キロ)と池田町花園線(545メートル)、野口島崎線(200メートル)。事業費は141億6千万円で、いずれも片側1車線。歩道も整備し、本妙寺トンネル内は車道と歩道の間に壁を設けた。池田町花園線は将来的に片側2車線化する計画。上熊本細工町線までの566メートルは整備中で開通時期は未定。
西区花園の本妙寺参道であった開通式で、大西一史市長は「沿線地域のさらなる発展につながる」とあいさつ。花園校区第1町内自治会の樫村弘昭会長(72)は「大きな幹線道路がなく不便だった。子どもたちの安全安心にもなり、うれしく思う」と述べた。
近くの本妙寺こども園の園児や地元住民ら約150人がトンネル内で歩き初めをした。
3線は2003年に都市計画決定し、07年着工。花園上熊本線の一部は20年3月に開通した。(諌山美羽)