テルミック 初任給、2年連続引き上げ 大卒3万円増、24万5000円

社員が楽しく働ける環境を整備している

 【刈谷】金属部品加工を手掛けるテルミック(本社刈谷市、田中秀範社長)は、新卒の初任給を2年連続で引き上げた。大卒は24万5千円となり、おととしに比べて3万円の増額となる。働きやすい制度の充実に加え、初任給を引き上げることで、優秀な人材の確保につなげる。

 昨年の大卒初任給は23万5千円と、22年に比べて2万円増やした。今年4月はさらに1万円アップした。

 来年春の新卒採用は5人を計画している。新卒の初任給引き上げに伴い、既存社員の基本給もアップさせている。

 担当者は「当社は社員ファーストの視点で、福利厚生などを充実させている。売り上げが順調に伸びる中、人手不足や物価高への対応などもあり、初任給を引き上げた」と説明している。

 創業は1990年。従業員の約7割を占める女性が活躍できる仕組みや、最長3カ月の長期休暇制度を設けるなど、社員が楽しく働けるものづくり企業を目指している。売上高は24年1月期が約52億円。今期は60億円の計画。

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