オリジナル技で狙うは世界一 ファイヤーナイフダンス大会出場

世界大会に向けて意気込みを語るアフィ諒汰さん(左)とムア史弥さん

 スパリゾートハワイアンズのファイヤーナイフダンスチーム「シバオラ」のムア史弥(本名・松島史弥)さん(26)とアフィ諒汰(本名・根本諒汰)さん(25)が、5月8、9の両日に米ハワイで開催されるファイヤーナイフダンス世界選手権大会に出場する。5年ぶりに出場するムアさんは「思い切りの良い演技で優勝を狙う」、初出場のアフィさんは「海外のパフォーマーに負けないパフォーマンスをする」と健闘を誓う。

 ファイヤーナイフダンスは、サモアの伝統舞踊で「世界で最も激しく最も美しい踊り」とされている。世界選手権大会は本場のサモアに加え、ハワイや米本土、タヒチなどから毎年30人程度が出場する世界最高峰のファイヤーナイフダンス大会だ。大会では、ナイフを投げ上げる高さや回す速さ、技の難易度に加え、「戦士らしさ」も審査されるという。

 ムアさんは前回出場した大会では予選で敗退した。「ナイフを落とさないよう慎重なパフォーマンスになってしまった」と悔やむ。大会に向けてオリジナルの技の開発に加えて筋トレなどを重ね、体力も向上したという。ムアはサモア語で「一番」の意味があるという。2018年にはムアさんの兄が準優勝しており、ムアさんは「優勝に向けて5年間練習を重ねてきた。名前にふさわしい成績を目指す」と頂点を狙う。

 アフィさんは、162センチと小柄のため最初の配属先はスパリゾートハワイアンズのゴルフコースで、芝の管理業務に従事していた。それでもパフォーマーになる夢を諦められず、寮の駐車場で自主練を重ねた。筋トレで8キロ増量するなど努力が認められてステージデビューを果たした苦労人だ。アフィはサモア語で「火」。「ナイフを足に乗せる時間の長さが自分の武器。熱さに強いところを披露したい」と力を込めた。

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