九州実業団駅伝、11月3日に佐伯市で初開催 県内では大分・臼杵市以来38年ぶり【大分県】

九州実業団毎日駅伝競走大会の佐伯市開催を発表した九州実業団陸上競技連盟の山頭直樹理事長(右から2人目)ら=25日、佐伯市役所
今秋、第61回九州実業団毎日駅伝競走大会の発着地点となる佐伯中央病院陸上競技場

 【佐伯】第61回九州実業団毎日駅伝競走大会が11月3日、佐伯市で初めて開催される。県内では大分、臼杵両市を舞台にした第23回大会(1986年)以来、38年ぶり。元日の全日本実業団駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)の九州予選を兼ねた伝統のレースに、約20チームが出場する。駅伝ファンが訪れることも見込まれ、盛り上がりそうだ。

 コースは佐伯中央病院陸上競技場(同市長良)を発着する全7区間の89.3キロで、周辺の道路を周回する予定。

 同大会は第53回(2016年)以降、北九州市内で開催してきた。主催する九州実業団陸上競技連盟によると、コース周辺の住宅開発が進み交通量が増加。警備が難しくなり、開催地の移転を検討していたという。

 複数の候補地から▽コンパクトな周回コースで安全な運営ができる▽一つの自治体で開催する▽行政と住民の協力体制がある―といった点を考慮し、昨年11月から計5回の視察を経て佐伯市を選んだ。

 関係者が25日、市役所で会見した。同連盟の山頭直樹理事長は「持続的な開催のため、佐伯市がふさわしいと考えた。市民、行政の力を借りて、さらに盛り上がるものにしたい」と語った。

 昨年は九州各地から20チームの選手、関係者約400人が参加。大会当日だけでなく、事前にコースの試走などで滞在するほか、県内外から駅伝ファンの来訪も予想される。田中利明市長は「市の知名度向上や観光振興に大きな効果をもたらすと期待している。成功を支援していく」と話した。

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