為替政策のタイミング、手段について述べることできない=鈴木財務相

Takaya Yamaguchi

[東京 26日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は26日、為替介入を含む通貨政策を巡り「タイミング、具体的な政策手段について述べることはできない」と語った。衆院財務金融委員会に先立ち、国会内で記者団に述べた。

円安進行に伴う経済影響については「プラス面、マイナス面両方あるが、今は物価高騰対策が重要な政策課題。マイナス面の懸念も持っている」とした。そのうえで鈴木財務相は「引き続き為替市場をしっかりと動向を注視し、万全の対応をとっていきたい」と強調した。

この日の閣議で「来週ジョージアに海外出張することについて了解をいただいた」ことも表明。アジア開発銀行(ADB)年次総会のほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)財務相・中央銀行総裁会議などに出席するほか、「初めての開催となる日・太平洋島しょ国財務相会議に出席する」と語った。

海外出張に先立ち鈴木財務相は「アジア太平洋地域の経済、金融情勢や2国間、多国間の協力の取り組みについてしっかりと議論をリードし、参加国との協力関係を強化していきたい」と抱負を述べた。

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