コメリ 本決算は2ケタ減益

4月23日にコメリ(新潟県)が発表した2024年3月期決算(連結2023年4月1日~2024年3月31日)は、営業収益が前期比2.3%減の3,707億円、営業利益が15.2%減の220億円、経常利益が13.9%減の222億円、当期純利益は19.8%減の137億円と、2ケタの減益となった。

2023年度は、上半期においては、春先の天候不順や夏の記録的な猛暑によって、園芸植物、家庭菜園資材、木材などの主力カテゴリーが低調に推移。下半期については、暖冬・少雪傾向による季節商品の需要が冷え込み、売上高・営業収益とも苦戦を強いられた。

商品カテゴリーでは、販売構成の高い園芸・農業、建築資材、暖房・防寒・除雪用品が伸び悩み、「PRO」フォーマットは消耗資材を中心に22.3%増と堅調に推移したが、園芸・農業資材の売上構成が高い「ハード&グリーン」が3.2%減、「パワー」は1.3%減と低迷。売上高は前期より87億6,400万円減らして3,569億4,000万円に止まった。

一方、円安の長期化、原材料価格の高止まりなどに対応し、売上原価は前期に比べて約38億円圧縮し、販管費は8億8,300万円減らしたものの、売上総利益で49億7,000万円減、営業総利益で48億5,400万円減となったことから、前年並みの営業利益を確保するまでには至らなかった。

2025年3月期の連結業績については、営業収益で4.7%増の3,880億円、営業利益で10.0%増の243億円、経常利益で10.3%増の245億円とし、回復を見込んだ。

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