清らかなユリ、人生に見立て 平方さん(佐賀市)油彩画展

ユリの花を画面いっぱいに描いた「栄枯盛衰」と平方夕紀子さん=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 中央美術協会会員の平方夕紀子さん(74)=佐賀市=の油彩画展が、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。清らかなユリやチューリップ、ザクロなどをモチーフにした約50点が並ぶ。観覧無料。28日まで。

 影を生かしながらユリの花びら一枚一枚を立体的に描いた「栄枯盛衰」は、美しく咲く花と、枯れて落ちる花の両方を描き込んだ。青い目の黒猫は、人生を見守る象徴的な存在。平方さんは「ユリを人生に見立てて、人生の繁栄や衰退を表現した」と話す。

 六面立体パズル「ルービックキューブ」から着想を得たユリのシリーズ「LILY・CUBE(飛び立つ)」なども展示する。平方さんは「ユリやザクロなどの作品で季節を感じてほしい」と話す。

 午前10時から午後6時(最終日は午後5時まで)。問い合わせは同ギャラリー、電話0952(24)5556。(坂本有佐)

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