フィリピン中銀、ペソ安でも利上げ計画ないと財務相 総裁とずれ

[マニラ 25日 ロイター] - フィリピンのレクト財務相は25日、通貨ペソ相場が対ドルで下落している中でも中央銀行は利上げを計画していないと述べた。ただ中央銀行のレモロナ総裁は、過度な為替変動を防ぐよう対応する姿勢を示している。

レクト氏は「政策金利はインフレ見通しに基づいて調整していく」と説明。その上で、インフレは中銀目標である2─4%の範囲にとどまるとの予想を示した。

レクト氏は、中銀の7人のメンバーで構成される金融理事会の唯一の政府代表。次回会合は5月16日。

一方、レモロナ氏はペソの「不必要な動きや過度の変動を制御していく用意がある」と声明で述べた。

3月のインフレ率は前年比3.7%と2カ月連続で加速したが、中銀は今月8日の会合で、政策金利を4会合連続で6.50%に据え置いた。

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