今季トップ10なしの原英莉花 1番の悩みはクラブ選び 「ガタンゴトンという感じ」

原英莉花は浮上のきっかけをつかみたい(撮影:上山敬太)

<パナソニックオープンレディース 事前情報◇25日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6669ヤード・パー72>

浮上のきっかけはつかめるか? 今季ここまでトップ10入りなしと苦戦が続く原英莉花は「調子はイマイチ。全部がイマイチ」とやや渋い表情を浮かべる。一番の悩みはクラブ選び。特にアイアンはヘッド、シャフトともに試行錯誤が続いており「ガタンゴトン、ガタンゴトンという感じ」。そろそろ信頼できる相棒に巡り合いたいところだ。

原がアイアンをチェンジしたのは1か月前の「ヤマハレディース葛城」。ヘッドを変更し、それまでと同モデルを選んだカーボンシャフトは先端を0.25インチカットした。とはいえ、これが相性抜群とはいかなかった。その後もヘッドを替え、スチールシャフトを試すなど、トライ&エラーの連続。「そのクラブだけを打っているといいなと思っても、上から下まで流れてない感じで、他のクラブを振ると、ちょっと違うかなというのがあったりして、ラウンドすると不安感がたまっていく感じです」。
 
今週月曜日に行われた「全米女子オープン」の予選会では以前のクラブに戻して36ホールを回ったが「自分がいいなと思ったショットでもターフが左に向いて、ボールは右に飛んで行ったり…」とこれも答えとはならなかった。コンディションやスイングの状態は決して悪くないだけにもどかしい。「トレーニングも、ケアもしっかりやって、自分の理想に近づいているのですけど、クラブに合わせているうちに、スイングも悪い方に寄って行ってしまうというのを繰り返している状態ですね」と話した。
 
来週の国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」やその先の夏場を見据えて、クラブ変更を決断しただけに、そろそろ結論と結果が欲しいところ。「まずはしっかり予選を通過して、今季のベスト(22位)を目指して頑張ります」。現状を踏まえ、控えめな目標を口にした。
 
最終調整でも何種類かのアイアンを試した原に改めて声を掛けると「決めました」とひと言。表情や口ぶりからは自信を持って“これに決めた”という雰囲気ではなかったが、これが相棒探しのゴールとなるのか? まずは初日のプレーに注目したい。(文・田中宏治)

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