犬にはまぶたが3つある? 犬の眼瞼(まぶた)の役割を獣医師に聞いた

犬のまぶたは「3つ」あってそれぞれに役割があります。

犬の上まぶたと下まぶたはすぐに見つけることができるかと思いますが、3つ目のまぶたはどこにあるのでしょうか?

「犬の持つ3つの眼瞼(まぶた)とその役割」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬の3つ目のまぶたはどこにある?

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬のまぶたには「上眼瞼(上まぶた)」「下眼瞼(下まぶた)」のほかに3つ目となるまぶたがあります。

この3つ目のまぶたは、目頭の眼球とまぶたの間にある、「第三眼瞼(瞬膜)(だいさんがんけん しゅんまく)」といいます。

犬のまぶたの役割

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の3つのまぶたにはそれぞれに役割があります。

犬の上まぶたと下まぶたの役割

犬の上眼瞼(上まぶた)と下眼瞼(下まぶた)は、目を閉じることで眼球を保護したり、涙の蒸発を防いだり、強い光から目を守る役割があります。

犬の瞬膜の役割

犬の第三眼瞼(瞬膜)は、眼球の保護や眼球表面の掃除、涙を分泌する役割があります。

では、次は犬のまぶたに関わるかかりやすい病気についてみていきましょう。

犬の上下のまぶたで起こりやすい病気

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の上眼瞼(上まぶた)と下眼瞼(下まぶた)では、眼瞼炎、マイボーム腺炎や腫瘍、乾性角結膜炎(KCS)、結膜炎などが起こりやすいといわれています。

眼瞼炎

眼瞼(まぶた)とその周辺が腫れる病気

マイボーム腺炎

マイボーム腺(まつげの根本付近にあって油脂を分泌している腺)が炎症を起こしてまぶたの縁が赤く腫れ上がり、目ヤニや涙が多くなる病気

乾性角結膜炎(KCS)

別名ドライアイ、何らかの理由で涙腺が萎縮するなどして涙の分泌量が減り角膜や結膜に炎症を起こす病気

結膜炎

結膜(白目の部分)の表面に炎症が生じる病気

犬の瞬膜で起こりやすい病気

犬の第三眼瞼(瞬膜)では、チェリーアイや結膜炎などが起こりやすいといわれています。

チェリーアイ

目頭にある第三眼瞼腺が外側に飛び出す病気

愛犬の健康を維持するためのチェックポイント

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

愛犬の目の健康を維持するためにも、日頃から白目の充血はないか、涙の量や色・質の変化がないかを気に掛けるなど、愛犬の目や目の周りに異常がないかを観察する習慣をつけるようにしましょう。

犬は3つのまぶたで目を保護しています。参考にしてくださいね。

(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE 病気・症状データベース
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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