佐野晶哉、『明日を綴る写真館』出演は「運命を感じた」 カメラマン・太一役の場面写真公開

6月7日に公開される平泉成主演映画『明日を綴る写真館』より、佐野晶哉(Aぇ! group)の場面写真が公開された。

本作は、あるた梨沙による同名漫画を実写映画化した人間ドラマ。年齢も考え方も全く違う“自分に素直になれない”という共通点を持つ2人が、人々の抱える“想い残し”のために奔走し、自分自身と向き合い、互いに影響し合いながら成長し、やがて思いもよらない奇跡を起こす。

80歳にして映画初主演となる平泉が、自身の趣味である写真撮影ともリンクするカメラマン役として、さびれた写真館を営む鮫島役を演じる。

本作で佐野が演じたのは、プロカメラマンもエントリーする屈指のフォトコンテストで3年連続グランプリを受賞し、ファッション誌からのオファーも止まない気鋭のカメラマン・太一。世の中からの賞賛に反して、「本当に満足いくものを撮りたい」と太一はどこか冷めており、自身の写真にも納得していない様子。そんな中、自身が表彰されたフォトコンテストで“音が鳴る”写真に出会う。それは、地方都市で写真館を営む鮫島が撮影した、女性が微笑んでいる写真。その“音が鳴る”一枚に惹き寄せられた太一は、これまでの華々しいキャリアを投げ捨てて鮫島のもとを訪れ、弟子入りを志願するも、すぐに断られてしまう。あきらめられない太一は、写真館での手伝いを始める。

『20歳のソウル』で佐野を抜擢した秋山純監督が「ぴったりの役!」と本作に熱烈オファーし、脚本の中井由梨子も「もし佐野晶哉がこの世界線を生きていたらという過去だけ背負っておいてくれたら、何もしなくていい」とまで言い切る。佐野自身も「影のあるところが自分に似ていると感じた」と太一のキャラクターについて分析したうえで、「僕はただ、カメラに対しての知識を深めていきました」と語る。

また、本作のオファーがある2カ月前から、プライベートでカメラを始めていたという佐野。写真の楽しみを感じ始めていたこのタイミングで届いたカメラマン役に、「運命を感じた」という。自身の祖母を撮影する機会もあったそうで、「この作品を通してその人の今を残すことの大切さを痛いほど胸に染みているので、おばあちゃんの素敵な笑顔を趣味になった大好きなカメラで撮れて良かったです。カメラって良いなあ、映画って良いなあ、この作品最高だなあ、と感じています」とコメントを寄せた。

公開された場面写真には、ファインダーを通じて人々の瞬間を切り取る太一の姿が切り取られている。

また、本作のムビチケ前売券(カード券・オンライン券)の発売が本日4月26日より開始された。カード券の券面デザインは平泉演じる鮫島と佐野演じる太一を上下に配置したデザインとなっている。

(文=リアルサウンド編集部)

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