子どものBB弾のいたずらをきっかけに夫婦殺傷 控訴審で被告の男が初めて謝罪「1審の弁護士に記憶がない犯罪は謝罪が一切必要ないと言われていた」

おととし、北海道旭川市で、30代の夫婦が子どものBB弾のいたずらをきっかけに殺傷された事件の控訴審で、被告の男は法廷で初めて謝罪の言葉を述べ、即日結審しました。

この事件は、旭川の川口和人被告(58)がおととし、近所の子どもが自宅の敷地に投げ入れたBB弾を巡り、訪ねてきた夫婦をナイフで襲い、夫を殺害、妻を殺害しようとした罪に問われているものです。
1審で川口被告は謝罪の言葉を口にせず、検察側の質問にすべて黙秘をつらぬき、懲役25年の判決が言い渡されました。
川口被告は量刑が重すぎるなどとして控訴しました。

札幌高裁で、25日に開かれた控訴審で、川口被告は「1審の弁護士に記憶がない犯罪は謝罪が一切必要ないと言われていた」と弁明。
そして、涙ながらに「心から申し訳ないと思っている。罪を償っていきたい」と初めて謝罪の言葉を述べました。
判決は5月28日に言い渡されます。

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