テニス=ナダル、全仏OPシード入りせず 大会側が見通し

[パリ 25日 ロイター] - テニスの四大大会、全仏オープン(OP)の大会ディレクターは25日、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(37、スペイン)が来月開幕の同大会でシード入りする予定はないと述べた。

今シーズン限りで現役を引退する意向を表明している四大大会シングルスで22勝を誇るナダルは、股関節の負傷で1年近く欠場が続き、1月のブリスベン国際で復帰したものの左足上部を痛め、今月16日にバルセロナOPに出場するまで、ツアーから離れていた。

全仏OPで史上最多14勝を挙げているナダルは、プロテクトランキングで今大会にエントリーしている。ただ、シード枠は上位32選手に与えられるため、現在は世界ランク512位のナダルはノーシードとなり、その場合、決勝トーナメントの早い段階でトップ選手と対戦する可能性がある。

四大大会では2020年まで、ウィンブルドン選手権が唯一、男女の世界ランキングにこだわらず、芝コートでの過去の成績も加味してシード枠を与えていたが、ナダルを含め選手から批判の声が上がり、現在は世界ランキングに準じている。

全仏OPの大会ディレクターは記者団に、ナダルのシードについて「今のところ話題にはなっていない。ウィンブルドンが長い間そのようにやってきて、良い部分も悪い部分もあった。現時点で考えていない」と語った。

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