コマンダースが殿堂入りした元CBダレル・グリーンの背番号を永久欠番に

ダレル・グリーン【NFL】

ワシントン・コマンダースの新時代は現地25日(木)夜に2024年NFLドラフト全体2位で指名を行う際に本格的に始まる。

しかし、コマンダースとオーナーのジョシュ・ハリスはその前に、往年の栄光の日々に敬意を表し、プロフットボールの殿堂入りを果たしたダレル・グリーンが着用していた背番号28を次のレギュラーシーズン中に永久欠番にすると発表した。

マネージングパートナーのジョシュ・ハリスはチームが発表した声明で、ウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤーを受賞した経歴を持つグリーンについて「20年間、ダレル・グリーンはこの組織とファンにすべてを捧げてきた」と述べている。「バーガンディ&ゴールドから引退した後も、このコミュニティーに恩返しをすることに全力を尽くしてきた彼は、今日に至るまでこのコミュニティーから高く評価されている。私たちのチームで28番を着用する者はいなくなる。ダレル、フィールドの内外で、ワシントンのフットボール選手であることの意味を体現してくれてありがとう」

チームが公開した映像にあるように、グリーンはこのニュースを自ら読み上げることで受け止めている。

「2024年ドラフトクラスへ」

「史上最高の選手より」

「驚くような展開のために粘りなさい。それを刺激にしよう。#RaiseHail」

かつてコーナーバック(CB)として活躍したグリーンが、フランチャイズ史上最も偉大な選手の1人であるだけではなく、NFL全体でもトップクラスの偉大な選手であることを踏まえると、彼に対する評価はずっと遅れていたと言えるだろう。

“エイジレス・ワンダー”という愛称で親しまれているグリーンは、20シーズンにわたってワシントンでプレーしていた。1983年NFLドラフトの1巡目(全体28位)で指名された当時、23歳だったグリーンは、最終シーズンとなった2002年シーズンの時点で42歳だった。その間、リーグ最速の選手の1人として長きにわたって評価されていたグリーンは、プロボウルに7回選出され、1996年にはウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤーを受賞。2度のスーパーボウル制覇を経験し、プロフットボールの殿堂の1990年代オールディケイドチームに選ばれたグリーンは、2008年に殿堂入りした。

現在64歳のグリーンは「この栄誉と、最初から私と妻を受け入れてくれた新しいオーナーに、この上なく感謝している」と述べている。「私はここでキャリアを全うし、ここで妻と出会い、ここで教会やコミュニティーに奉仕してきた。ここで自分の背番号が永久欠番になることに、身が引き締まる思いだ。チームはこの地域にとってすべてであり、スーパーボウルで勝つだけではなく、地域社会を取り戻すことが私の励みだ」

コマンダースは『X』で「28番、万歳」と投稿しつつ、「ワシントン・コマンダースのマネージングパートナー、ジョシュ・ハリスの声明」として次のようにつづっている。

「ワシントン・コマンダースは本日、NFL史上最も偉大な選手の1人であるダレル・グリーンが着用していたジャージーを、2024年から2025年にかけてのシーズン中に永久欠番にすることを、誇りを持って発表した。この決定は、フランチャイズとリーグ全体に対するグリーンの比類なき貢献に対する賛辞だ」

「ダレル・グリーンのレガシーはフットボールフィールドの枠を超えている。卓越性、忍耐力、スポーツマンシップという価値観を、グリーンはその素晴らしいキャリアを通してフィールドの内外で体現していた。そのスピード、スキル、そして20年もの間、ゲームとコミュニティーに貢献したことから、彼は“エイジレス・ワンダー”というニックネームを持ち、ワシントンD.C.内外で愛される存在となっている」

「ダレル・グリーンのジャージーを永久欠番にすることは、この豊かな歴史と伝統を守ることへのコミットメントを象徴している。バーガンディ&ゴールドを身にまとった偉大な選手の1人である彼の存在は、永遠にコマンダースのフィールドで感じられ、現在、そして未来の世代の選手、コーチ、ファンにインスピレーションを与えるだろう」

「ワシントン・コマンダースの新時代に乗り出すにあたり、私たちはダレル・グリーンに敬意を表し、彼の不朽のレガシーを祝福できることを光栄に思う。私たちのフランチャイズとコミュニティーに対する彼の計り知れない貢献に感謝し、この秋に彼のジャージーを正式に永久欠番とし、何年にもわたって彼の功績を称えることを楽しみにしている」

【RA】

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