山P「ブルーモーメント」&キムタク「Beleve」ともに初回好発進…テレビコラムニストはどう観た?

先輩の貫録を見せつけた?(C)日刊ゲンダイ

山下智久(39)の5年ぶり民放ドラマ主演作「ブルーモーメント」(フジテレビ=水曜夜10時)が24日にスタート。世帯視聴率は8.6%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)と、2022年4月クールに再開した“フジ水10”枠で最高の数字での発進となった。

「タイプが異なる作品とはいえ、これまで水曜10時に視聴率を分け合ってきた日本テレビがドラマ枠を移動したことも影響していることは否めません。とはいえ、全体的に視聴率が低落傾向にある中で、“合格点”とも言える数字なのは間違いない。関係者はホッとしているようです」(広告代理店関係者)

山下が演じるのは、気象災害から人命を守るために活動するSDM(特別災害対策本部)の気象班統括責任者を任命された、天才的な気象研究官。

初回放送後のネット上では、《待ってました山P! 相変わらずかっこいい》《「コードブルー」と「東京MER」を合わせたような感じで、緊迫感もあってよきよき》などなど、好意的な意見が多く見られた。

「山下さんが主演した連ドラ『コードブルー』シリーズ(2008~17年フジテレビ)は、若い医療従事者たちの群像劇としても魅力的でした。一方、『ブルーモーメント』は、かつての“キムタクドラマ”に近い雰囲気がしますね」

そう語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「あくまでも初回を見ただけでの印象ですけど」と、こう続ける。

「出口夏希さん演じる鼻っ柱の強い新人に接するぶっきらぼうな態度、ちらっと見せる優しさ、お天気キャスター“ハルカン”の顔と天才の顔など、随所に“いかにも30代までの木村さんがやりそう”な主人公だな、と思いながら見てました。ストーリー展開も周辺の登場人物の配置も分かりやすくできていて、“考察好き”には物足りなかったりするかもしれませんが、“ながら見”や“倍速見”でも十分楽しめる見やすい作りになっています」

■春ドラマのトリと大トリの“豪華リレー”

そして「ブルーモーメント」初回放送の翌日、25日には木村拓哉(51)主演「Beleve―君に架ける橋―」(テレビ朝日=木曜夜9時)がスタート。こちらも世帯視聴率11.7%の好発進。先輩の貫禄を見せつけた格好で、「2ケタ死守という至上命題をクリアしました」(ドラマ制作会社関係者)。こちらもホッとしているようだ。

「大手建設会社の部長で橋の設計をするってだけじゃなくて、武術もできるっていうところがすごいですね。ネット上であれこれツッコミを入れたがる人も多いようですが、あえてそれを狙っているんでしょう。でも、キャストも含め、開局65周年記念と銘打った力作なのは伝わりました。序盤は、誰がどんな役で登場するのかっていう楽しみもありますし。そして、水曜と木曜、山Pとキムタクのドラマが並ぶのは“豪華リレー”と受け止める人も大勢いると思いますよ」(前出の亀井徳明氏)

ネット上では、キムタクと天海祐希(56)の夫婦役に《違和感が……》《合ってないような……》なんて指摘は結構あるものの、《お金をかけているんだと思いました》《この先の展開、気になる感じ》などと、評価はまずまず。春ドラマのトリと大トリとなった豪華リレーは、視聴率の低落傾向に歯止めをかけられるか。

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