自民が皇族数確保策を議長に提出 連休明け与野党協議へ 愛子さまなど女性の結婚後皇族残留案は各党同意 男子の養子縁組も

自民党は26日、麻生副総裁と茂木幹事長が皇族数の確保策に関する党の見解を額賀衆院議長に提出した。政府の有識者会議の報告書で示された皇族確保策を「妥当」と評価する内容で、これにより各党の案が出そろう形となり、額賀議長は連休明けに与野党協議を開始する意向を示した。

政府の有識者会議の報告書は「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持」と「養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰」を提起。この2案では十分に皇族数を確保できない場合には、旧皇族男系男子を直接皇族とする案を検討するよう求めている。

麻生氏が会長を務める自民党の懇談会は、この政府有識者会議の3つの皇族確保策について「妥当」と評価する見解をとりまとめ、額賀衆院議長に提出した。

今後は連休明けから皇室典範の改正に向けた与野党協議が行われるが、愛子さまなど女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案には、概ね各党が賛同していて、実現する可能性が高まってきた。その上で政府有識者会議は女性皇族の夫や子は皇族としない考え方を示していて、自民党や日本維新の会などは賛同しているが、女性宮家の創設を主張している立憲民主党は夫や子を皇族とすることも検討課題にあげている。

また、旧皇族の男系男子の養子縁組については、自民党などが妥当とする一方、立憲民主党は慎重に検討すべきとの姿勢を示していて、与野党協議の焦点となる。与野党の議論が進展すれば、今国会中に皇室典範改正が実現する可能性がある。

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