「美しい光景」 U-23日本を温かい拍手で称賛…カタール現地サポのスポーツマンシップが反響

カタールサポーターの振る舞いに注目【写真:Getty Images】

U-23アジアカップ準々決勝、日本がカタールを4-2撃破

U-23日本代表は、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝で開催国カタールと対戦し、延長戦の末に4-2で勝利した。ベスト4に駒を進めたなか、試合後に現地カタールのサポーターから日本の選手たちへ拍手が送られるワンシーンが話題に。その光景がSNS上にアップされるとファンからは「美しい光景」「感動」と熱視線が注がれている。

パリ五輪出場となる「3.5枠」入りへ負けられない一戦は、日本、カタール両国の意地がぶつかり合う熱戦になった。日本は前半2分にMF山田楓喜のゴールで先制。一方のカタールはGKユスフ・アブドゥラーがFW細谷真大の腹部をキックした行為が重く受け止められ一発退場を命じられる。

数的不利に陥ったカタールだったが前半24分、FWアーメド・アル・ラウィが打点の高いヘディングシュートを突き刺し同点。後半4分には、中央の距離がある位置で得たフリーキックからMFジャセム・ガベルが頭で勝ち越しゴールを奪い、ホームファンを熱狂させる。

まさかの逆転を許した日本はここから反撃を開始する。後半22分にコーナーキックからDF木村誠二がニアサイドに飛び込んでヘディングシュートを決め2-2の同点に追い付くと、延長戦に入って迎えた前半11分、FW荒木遼太郎のパスから細谷が勝ち越しゴール、同後半7分にはFW内野航太郎がダメ押しゴールを奪い、4-2で勝利して準決勝へ進出した。

歓喜の日本、落胆するカタール。試合後のピッチにコントラストが浮かんだなか、印象的な光景が広がった。日本の選手たちが会場に駆け付けた日本人サポーターのもとへ出向いて挨拶すると、その後、開催国カタールのサポーターが陣取ったスタンドへ。そこで一礼すると現地サポーターから温かい拍手が降り注いだ。

対戦国ながらも健闘を称えたカタールサポーターたち。そのスポーツマンシップあふれた行動が話題になったなか、アジアカップ公式X(旧ツイッター)上でそのワンシーンを捉えた動画がアップ。ファンからは「美しい光景」「感動」「素晴らしいスポーツマンシップ」とその振る舞いに賛辞を送る声が続々と上がっていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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