青森駅東口ビル、待望のオープン 1300人が列 商業エリアに情報発信、芸術拠点も

オープン時間を迎え、記念品を贈られた買い物客が次々と入るJR青森駅東口ビルの商業エリア「&LOVINA」=26日午前11時1分
JR青森駅東口ビル(右奥)の開業をテープカットで祝うJR東日本、青森県、青森市、青森商工会議所の関係者ら=26日午前10時45分

 青森駅東口(青森市)の旧駅舎跡地で整備が進められてきた「JR青森駅東口ビル」が26日オープンした。東北初、県内・青森市内初出店のテナントが並ぶ商業エリア「&LOVINA(アンドラビナ)」や、県・市の情報発信、芸術拠点を備えた真新しいビルに、オープン直後から多くの客が詰めかけた。

 地上10階のビルのうち、1~3階のアンドラビナ、4階の青森市民美術展示館と県教育委員会の「あおもり縄文ステーション じょもじょも」がオープンした。オープンを前に1300人ほどが朝から列を作り、午前11時の開店と同時に各フロアを巡って買い物や食事を楽しんだ。

 定時制高校に通う青森市の神良守さん(16)は「オープンを楽しみにしていた。以前よりも若者向けのお店が増えた」と声を弾ませた。同市の公務員、白塚義隆さん(35)は「縄文遺跡関連施設や美術館が併設していて、観光客にとっても魅力的。市の中心に活気が増えてほしい」と話した。

 JR東日本、県、青森市、青森商工会議所の4者は2018年に、青森駅周辺のまちづくりに向けた連携協定を締結。官民一体で、駅舎の建て替え、駅の東西を結ぶ自由通路や新駅ビル整備を進めてきた。

 青森駅前公園でのオープニングセレモニーには4者の代表者が顔をそろえ、テープカットで開業を祝った。JR東日本盛岡支社の久保公人支社長は「青森に住んでいる人、遠方から来た人に新しい青森を感じてもらえる施設を目指したい。開業を機会に、より一層地域の皆さまと連携を深め、青森駅前から青森市、青森県全体へと元気のあるまちづくりを広げていけたら」と期待を語った。

© 株式会社東奥日報社