日本の劇団「第十七捕虜収容所」開幕

日本の劇団「第十七捕虜収容所」が開幕した。
旗揚げにふさわしく、キャラメルボックス、劇団鹿殺し、TRASHMASTERS、スタジオライフ、劇団チョコレートケーキ、劇団青年座、ポップンマッシュルームチキン野郎、劇団桟敷童子、花組芝居、劇団昴、クロムモリブデン、劇団スーパー・エキセントリック・シアターという名だたる十二の劇団から、各劇団で粒だった存在感を示すプロの演劇人たちがキャスティングされた。

「第十七捕虜収容所」は、 1944 年の第二次世界大戦戦時下に、ドイツの捕虜収容所で生活を送るアメリカ兵たちのヒューマンドラマ。クリスマス間近のある夜、収容所からの脱走を試みたアメリカ人捕虜が射殺されたことをきっかけに、ドイツ軍と通じるスパイの存在が明らかとなり……。
ひとつ屋根の下で捕虜生活を送る捕虜たちの笑いと悲哀、疑惑と信念をテーマに、極限生活の中の人間関係が描がれていく。

劇場に足を踏み入れると、小劇場ならではの薄暗い空間に捕虜たちが寝泊まりする二段ベッドが所狭しと置かれており、 1944 年の捕虜収容所を思わせる雰囲気が漂う。衣裳や小道具も時代背景に忠実に、細部にまでこだわりの感じられる舞台づくりが垣間見られた。
ドイツ兵とアメリカ人捕虜、そしてスパイの存在と、シリアスな攻防戦が展開されると思いきや、時折ユーモ
ラスなシーンも登場し、笑いと緊張感が絶妙に組み合わさった構成でストーリーが進行。そして本公演最大の見どころである、 各劇団で研鑽を積んだ役者陣による芝居のぶつかり合いはまさに圧巻の一言。 是非劇場に足を運び、日本の演劇界を支えてきた“劇団員”による、芝居の真髄を目の当たりにしてほしい。

劇団について
10 年以上続く老舗劇団の劇団員からそれぞれ代表者一名が参加し、出演者全員劇団員のみで構成される企画。
クオリティよりも集客率の高い役者を集めて上演する小・中劇場演目が増え、飽和状態になっている昨今の演劇界の中で、個人の集客力ではなく、日本で活動する老舗劇団の中でも粒だった存在感を示し、演技のクオリティを重視したプロの演劇人のみで演劇を作り、作品の面白さを伝えていく。

あらすじ
ある日の夜、ドイツ軍の「第十七捕虜収容所」に収監されている二人のアメリカ人捕虜が仲間に見送られ脱走を
試みるも失敗。
「この中にスパイがいる」。
個性豊かな登場人物が織りなす、少しおかしくて時にシリアスなヒューマンストーリー。

概要
日本の劇団『第十七捕虜収容所』
日程・会場:2024年4月25日 (木) ~2024年4月29日 (月・祝) シアターブラッツ
出演
多田直人(キャラメルボックス)
浅野康之(劇団鹿殺し)
倉貫匡弘(劇団TRASHMASTERS)
鈴木翔音(スタジオライフ)
岡本篤(劇団チョコレートケーキ)
鹿野宗健(劇団青年座)
井上ほたてひも(ポップンマッシュルームチキン野郎)
原口健太郎(劇団桟敷童子)
永澤洋(花組芝居)
渡辺慎平(劇団昴)
花戸祐介(クロムモリブデン)
栗原功平(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)
友情出演:白倉基陽(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)

スタッフ
原作:「Stalag 17」(ドナルド・ビーヴァン、エドモンド・トルチンスキー)ハーモニア社
翻訳:たかしまちせこ
演出:早川康介(劇団ガバメンツ)
音響:矢木歩美
照明:和田東史子
舞台監督:田中 翼 伊藤 新
制作:川瀬良祐
企画・プロデューサー:栗原功平
主催:スーパーエキセントリックシアター
助成:公益社団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】

日本の劇団「第十七捕虜収容所」公式ホームページ
https://www.set1979.com/stage/stageinfo202404/

日本の劇団公式X(旧:Twitter)
https://twitter.com/nihonnogekidan

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