最後の米沢藩主・上杉茂憲にまつわる資料展示

最後の米沢藩主=上杉茂憲にまつわる資料を集めた展示会が、米沢市で開かれています。

上杉茂憲は、米沢藩の最後となる13代目藩主で、明治時代には沖縄県で県令を務めました。米沢市の上杉博物館では、茂憲直筆の手紙や戊辰戦争で使った武器などおよそ100点が紹介されています。
こちら「龍」と書かれた軍旗は、上杉家が総攻撃の際に本陣に掲げる臨戦体制を示すもので、江戸末期の不安定な政情の中、茂憲が京都に滞在していた際、上杉軍の本陣に掲げたとされています。
このほか戊辰戦争にまつわる旗や新政府のもとで沖縄県令を務めた際に書かれた農民の困窮を訴える意見書など、茂憲が生きた激動の時代が紹介されています。

【上杉博物館 佐藤正三郎学芸員】
「幕末から明治の大きな転換点を茂憲の自筆の手紙などリアルな資料を通じて米沢の近代化、時代の変化について感じてもらえれば」

この展示会は、6月23日まで開かれています。

© 株式会社山形テレビ