お笑いも個人活動も順調!! トリオ結成10周年を迎えたハナコにインタビュー!

2024年で結成10周年を迎えたお笑いトリオ・ハナコ菊田竜大秋山寛貴岡部大)。「キングオブコント2018」(TBS系)で優勝し、現在は「有吉の壁」(日本テレビ系)や「新しいカギ」(フジテレビ系)にレギュラー出演中。今年7月には「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)で総合MCを務めるなど勢いが止まらない彼らに、お互いをねぎらう言葉や、今後の目標などを語っていただきました!

――まずは、結成10周年おめでとうございます!

岡部 「夢中でやっていて、気付いたらいつの間にか10年目みたいな感じだよね」

秋山 「どちらかというと芸歴の方が年齢のように毎年ずしりずしりと来ていて、結成はあまり意識していなかったです」

菊田 「10年超えの人たちは大先輩のイメージだったので、もう自分がそれになっているんだと驚きました」

――この機会にお互いをねぎらっていただきたいので、最近の“頑張ってたエピソード”を教えていただけたら。

岡部 「菊田は『新しいカギ』の企画で、東京マラソンを走っていたよね」

――お話を聞いた時はいかがでしたか?

岡部 「彼はけがしやすいので、心配が勝ちました。番組に穴を開けないか、ちゃんとやり通せるのかと。でも、菊田が継続して頑張っているところを初めて見たかもしれない」

菊田 「1人の企画だったので、僕が成立させないといけなくて。本番は20km付近で両足がつって、歩くこともできなくなっちゃって、リタイアが頭をよぎったんです。マジで震えました。ほんとにもう気合で。スポーツしている時のつらい記憶は残っていないって聞くじゃないですか。全部覚えていますもん。長過ぎて、もうめっちゃ大変でした」

――菊田さんからは何かお二人のエピソードはありますか?

菊田 「僕らは共通でスケジュールが送られてくるんですけど、岡部が主演ドラマ(テレビ東京系『しろめし修行僧』)を撮っていた時に、朝5時に集合、23時半終わりみたいなのが1カ月以上続いていて。自分は絶対無理だなと。すごいなと思っていました」

――放送はどうでしたか?

菊田 「スケジュールしか見ていません(笑)」

――秋山さんはいかがですか。

秋山 「菊田はもうマラソンがダントツで、岡部はNHK大河ドラマ『どうする家康』の出演にビビりました。今までもドラマで芸人じゃない畑に飛び込むのは大変だろうなと思っていたんですけど。大河はドラマの中でも格別な場所で、聞く話もすごかったですね。殿(徳川家康役の松本潤)も含めて交友関係も広がっていて。すごく頑張っているなと思いました」

――ちなみにご覧になって…?

秋山 「録画はたまってるんですよ。いつかは…」

――岡部さんはドラマの現場に入ってみていかがでしたか。お芝居とコントの違いなど感じましたか?

岡部 「コントはどれだけ不自然に変な顔をしたり、大きい声を出すことが笑いになるんですけど、お芝居はいかに自然にその中に存在するかが大事になってくるのかなと思っています。ドラマの仕事をいただいた時に社長に呼ばれて『コントみたいに大きい声を出せばいいってもんじゃないから』と教えていただいて、マンツーマンレッスンもしていただきました」

――お二人から、秋山さんの頑張っているところもお願いします!

菊田 「ロケバス頑張ってます」

岡部 「常にiPadを開いて、舞台やドラマの長い脚本を書いたり、ロケバスの中でも頑張っていますね。iPadを開いていない時間の方が少ないくらい」

――秋山さんは脚本家としても活動されていますが、いかがですか。

秋山 「広いです、世界が。初めて扉を開けた感じで、ファンだった映画やドラマに脚本という形で参加すると、作っている人たちと会うことができて。打ち合わせをした時に、本当に人と人とが協力して作っていたんだということにゾッとしました。脚本を書くようになってからは、ゴジラの映画を見た時に『何百人ものエキストラを仕切って、スケジュール管理、お弁当の手配もあって大変だろうな、お金もかかるんだろうな』と想像するようになったり、いいのか悪いのか、見方が変わってしまいました。今も僕の知らないところで新しい作品が作られて、多くの人が感動していることを考えると、仲間入りしたい気持ちもあり、できるんだろうかという不安もあります。大好きな世界なので、力が及ぶならばこの先も挑戦したいです」

――それぞれ個人活動も頑張っていらっしゃるんですね。

秋山 「ハナコだと、岡部が『新しいカギ』の『高校生クイズ何問目』という企画で難しいクイズに食らいついている姿がすごい! あれは岡部だからできている感じがしますね」

岡部 「大変でした。霜降り明星の2人と一緒にやっていて。365日クイズをやっている高校生のクイズ部の子たちとノーハンデで戦っているので。でも、反響がちょっと足りない! 『かくれんぼ、見ています』とはよく言ってもらうんですけど、クイズの方が大変なんです。『どうせ答え知っているんでしょ』とコメントしてくる方もいるんですけど、ガチだし、熱出そうになるくらいやっています」

菊田 「答え知らないの?」

岡部 「知らないよ! やだよ、そんなテレビ!(笑)」

――菊田さんは、今後個人で活動したいことはありますか。

菊田 「僕が人生で興味あるのは服とゲームなんです。その二つは仕事で何かしらしたいです」

――先ほどお互いをねぎらっていただきましたが、この機会に言いたい“直してほしいこと”はありますか?

岡部 「秋山の眠りが深くて寝坊が多いんですよ。新幹線に乗って岡山で降りる時に、そのまま広島まで行っちゃうぐらい眠りが深いんです。普通、次から気を付けるじゃないですか。でも別の日も、駅に着いた時に秋山が寝ていて起こしたら、すっごい深いところから起きてきて。なんで失敗しているのに毎回深いところに行くんだろうって」

菊田 「一緒です。目覚ましかけないの?」

秋山 「かけてるんですけど」

岡部&菊田 「じゃあもう無理だ(爆笑)」

秋山 「最近は目覚ましかけているので、下車は調子いいんですよ」

――秋山さんからは何かありますか。

秋山 「菊田は、ケータリングのお菓子を胸の前に持っていかないでほしい。みんなが手を伸ばしにくくなるから」

菊田 「補足させてもらうと、取った後は戻してますよ。そんなそんな! キープはしていないです」

――あらためて、「FNS27時間テレビ」の総合MCおめでとうございます。司会が決まった時のお気持ちはいかがでしたか。

菊田 「『新しいカギ』の3組で話すことがあるからと集められて、ドッキリ形式で言われたんです。2023年の年末だったので、『カギ』のメンバーで反省会だと聞いていて、『23年の27時間テレビは千鳥さん、かまいたちさん、ダイアンさんの3組が司会だったので、来年僕たちもできたらいいですね』と言おうと思っていたんです。そうしたら発表されたので、びっくりでした。めちゃめちゃうれしかったですね。やっぱり『27時間テレビ』の司会は、スーパースターがやるイメージなので」

岡部 「本当に10割驚きでしたね。小学生の時に『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)やSMAPの皆さんがMCを務めているのを見てワクワクしていたので、『あれを自分でやるんだ』と思うとそわそわして、まだ実感も湧かないぐらいです」

秋山 「テレビ的にも大挑戦じゃないですか。今まで超人気国民的番組や長寿番組が背負うイメージだったけれど、去年ぐらいからぐんと若くなって。僕ら3組だけでなく、テレビマンの方もみんなでの挑戦だと思います」

――意気込みも教えてください!

岡部 「学生さんと今一緒にいろんな企画をやっているんです。僕が学生時代に見ていた『27時間テレビ』は大人になっても覚えていて、面白かったなという思い出があるので、みんなの記憶に残るような27時間にしたいです」

秋山 「普段の『新しいカギ』でまだ巻き込めていない人たちを巻き込む大チャンスだと思うので、1人でも多く番組をまだ知らない人や、最近テレビを見ていない人にまで届くように準備していきたいです」

菊田 「僕が学生の時に大好きだったのは深夜のお笑い枠で、あれがお笑いの神髄だと思っていて、芸人さんたちにめちゃくちゃ笑わせてもらっていたので、自分たちも頑張りたいです。朝や昼も頑張るのは当たり前ですけど、深夜のお笑いを特に力を入れたい思いがあります」

――「新しいカギ」という番組名には、これからのお笑いやテレビのキーパーソンたち(カギを握る実力のあるお笑い芸人たち)という意味が込められているそうですが、今後はどのようにお笑い界を盛り上げていきたいですか?

秋山 「僕はお笑いを始めたきっかけが『笑う犬』(フジテレビ系)という番組で、そのコント番組を小学生の時に見て感銘を受けたので、同じ気持ちを届けたいです。コント番組はお金もかかるし大変だとずっと言われているんですけど、コントをもう一度今の時代にやりたいです。テレビのどの時間なのか、配信サービスなのか形は分からないですが、僕が見た時の感動と同じものを届けたくて、やるなら僕らだろうと思っています。今の中学生ぐらいのコントを体感していない世代の子たちに、自分が感じた感動を届けることができたらいいなと思います」

――菊田さんはいかがですか? お笑い界でファッションナンバーワンとか…。

菊田 「僕、ゲームのマリオがめっちゃうまいんですよ。芸能界ナンバーワンなので、マリオや任天堂と一緒にお笑い界を盛り上げます。マリオのファンもお笑いに連れて来ます(笑)」

――お芝居から岡部さんを知って、ネタを見てくださる方もいらっしゃいますよね。

岡部 「そうなんです。上の世代の方は『最初、俳優さんだと思ってたよ』と言ってくださる方も多くて。同じ事務所だと(原田)泰造さん、ほかにも東京03の角田(晃広)さん、ドランクドラゴンの塚地(武雅)さんなどの先輩の背中を追って頑張りたいですね」

――ありがとうございました!

現在発売中の「週刊TVガイド5/3号」でもハナコの3人のグラビアを掲載中。「もし3人が兄弟だったら…?」などほのぼのトークが満載なのでぜひチェックをお願いします!

【プロフィール】

ハナコ
菊田竜大(1987年6月12日生まれ、千葉県出身)、秋山寛貴(1991年9月20日生まれ、岡山県出身)、岡部大(1989年5月30日生まれ、秋田県出身)によるお笑いトリオ。2014年に結成し、「キングオブコント2018」で優勝。現在は「有吉の壁」(日本テレビ系)、「新しいカギ」(フジテレビ系)などにレギュラー出演中。今年7月には「FNS27時間テレビ2024」(フジテレビ系)の総合MCが控えている。

撮影/天野良子 取材・文/Kizuka Styling/川崎英治

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