4月なのに真夏日予想 急な暑さで熱中症のリスク高まる 熱中症にならないためには? 新たな警戒情報も

26日(金)の予想最高気温(ウェザーマップ)

 きょう26日(金)は全国的に気温がハイペースが上がってきている。きょうは特に北日本や東日本で暑くなる見込みで、東北など30℃以上の真夏日になる所がありそうだ。季節外れの急な暑さで、体に負担がかかることが予想されるため、体調管理に注意が必要となる。

半袖が快適  気温急上昇で真夏並みの所も

26日(金)の予想最高気温分布(ウェザーマップ)

 午後もさらに気温が上がる見込みで、東日本や北日本を中心に平年を大幅に上回る暑さとなりそうです。特に気温が上がりやすいのが東北で、予想最高気温は山形、米沢(山形県)、福島、若松(福島県)津川(新潟県)で30℃。北海道の帯広でも27℃まで上がる予想で、真夏並みの暑さとなる見込みだ。まだ暑さに慣れていない時季であるため、体調管理にはくれぐれも気を付けたい。

熱中症にならないために

熱中症予防のポイント(ウェザーマップ)

 急に暑くなる日は熱中症になるリスクが高いため、4月だからと油断せず、しっかり対策をとる必要がある。こまめに水分や塩分を補給し、服装は風通しの良いものを選び、日傘や帽子で直射日光を避ける。日中はなるべく日陰を見つけて歩くなど、日差しを避ける行動を心がけたい。また、室内では適切に冷房をつけるなど、できるだけ涼しい環境に身を置き、無理をしないことが大切だ。

熱中症警戒アラートと4月から始まった熱中症特別警戒アラート

熱中症警戒アラート発表時の予防行動(出典 環境省)

 熱中症の危険性が極めて高くなることが予測された場合、気象庁と環境省が共同して「熱中症警戒アラート」を発表している。熱中症警戒アラートは、日差しや湿度なども考慮した熱中症との相関が高い「暑さ指数(WBGT)」を用いて、その暑さ指数の予測値が33以上になった場合に発表されるもので、2021年から全国運用されている。

熱中症特別警戒アラートについて(出典 環境省)

 さらに今年の4月からは、一段上の警戒情報として、新たに「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まった。熱中症特別警戒アラートは、広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある場合に発表される。(都道府県内において、翌日の暑さ指数(WBGT)の予測値35に達する場合等)。
 熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートが発表されるような暑さになる場合は、より熱中症への対策を強化する必要がある。
(気象予報士・多胡安那)

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