あまり仲の良くない妹から「結婚式」の招待状が!「ご祝儀」はできるだけ少額に抑えたいけど、家族4人で「3万円」は少なすぎ? 子どもが小さければ問題ないでしょうか?

ご祝儀の額は、新郎新婦との間柄と参加人数で決まる

結婚式のご祝儀額は、新郎新婦との間柄と参加人数で大きく変わります。ゼクシィ結婚トレンド調査 2023に、結婚式のご祝儀の平均額が掲載されていますので確認してみましょう。

1人で参加する場合

1人で参加するときのご祝儀額の目安は、相手との間柄によって変わります。

結婚情報サイト「ゼクシィ」の「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、新郎新婦にとっての友人の場合、目安は3万円(平均3万円)、上司は3万~5万円(平均4.5万円)、恩師は3万~5万円(平均4.2万円)、親族は3万~10万円(平均7.9万円)がご祝儀の目安です。なお、ここでいう平均は、首都圏の数字です。

夫婦で参加する場合

夫婦で参加する場合も、新郎新婦との間柄によって変わります。ゼクシィによると友人・同僚の場合は5万~7万円、親族は5万~10万円、上司は5万円、部下は5万~7万円が目安だとしています。

夫婦での参加の場合、引き出物が1つというケースも多いため連名で包む場合は5~7万円が目安です。渡す相手が妹・弟の場合は10万円程度に上乗せしても喜ばれるでしょう。実際に、筆者は妹の結婚式に夫婦で参列した際、10万円包みました。

一方、一般的に目上の人に過分なお祝いを包むのはマナー違反ですので、上司の場合は5万円で十分です。

この時点で分かる通り、家族4人で参加する場合、ご祝儀額が「3万円」というのは、かなり少ないと言えますよね。

子連れで参加の場合は、子どもの年齢・人数による

子どもを連れて参加する場合のご祝儀は、夫婦の分5万円に「子どもの分」として、5000~1万5000円程度を追加して包むのが理想です。このとき、ご祝儀の額が偶数(割り切れる数字はあまり良くないとされることがあります)や中途半端な金額になってしまうのであれば、追加分は品物を送る方法もあります。

過去に筆者が家族4人(夫婦と子ども2歳6ヶ月・0歳6ヶ月)で友人の結婚式に参加したときは、お子さまプレートが一つ用意されていました。一般的に座ってご飯を食べられるとされる年齢(およそ1歳半から)になると、用意されていると想定しておいた方がいいかもしれません。このときはご祝儀5万円と、別途1万円の商品券を送りました。

中学生以上の子どもは大人と同じ料理を提供されるのがほとんど

子どもが中学生以上になると、大人と同じ料理が提供されるケースがほとんどです。この場合は、子ども1人当たり1万~1万5000円ほどプラスしておくといいでしょう。

プラスした結果、ご祝儀の額が偶数になってしまう場合は筆者のように贈り物やギフトで上手に調整をするのも選択肢のひとつです。なお、偶数であっても、縁起の良い「末広がり」を連想させる8万円、「1」がつく10万円は良しとされています。

今回のように家族4人の場合、子ども2人の年齢にもよりますが、夫婦の分5万円と、子ども2人分で1万~3万円をプラス、さらに新郎新婦との間柄と縁起を考慮して、金額は7万~10万円が妥当でしょう。新婦が妹ということですので、10万円でも多いということはありません。

いずれにせよ、家族4人「3万円」は少なすぎるので避けることをおすすめします。

まとめ

結婚式のご祝儀はあくまでお祝いに対する「気持ち」を表します。

子連れであって赤ちゃんが参加する場合であっても、新郎新婦は子どもたちに気遣いをしてくれていることが考えられます。「飲食代がかからないので0円でいい」と考えるのは良くないかもしれません。

また、今回のように新郎新婦が親族の場合は、親族間のルールが存在するケースもあるので、一度両親などに聞いてみるといいでしょう。

出典

株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023

執筆者:本条アカネ
FP2級

© 株式会社ブレイク・フィールド社