134位に呑み込まれた韓国は「今年パリにいない」 米国まで走った番狂わせの衝撃「信じられない」

U-23アジアカップ準々決勝でインドネシア代表に敗れ、崩れ落ちる韓国代表【写真:Getty Images】

U-23アジアカップ準々決勝

サッカー男子のパリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップ準々決勝が現地25日にカタール・ドーハで行われ、U-23韓国代表はU-23インドネシア代表に2-2から突入したPK戦の末、10-11で敗れて10大会連続の五輪出場を逃した。韓国にも生まれた“ドーハの悲劇”について、米放送局も「驚異的な番狂わせ」「韓国は今年パリにいない」などと驚きを持って報じている。

死闘の末に待っていたのは悪夢だった。延長戦まで120分を戦い抜き、決着がつかずにもつれ込んだPK戦。お互いに5人が連続で成功して迎えた6人目で韓国が失敗し、決めれば勝利の場面でインドネシアもミス。その後は両チームとも決め続け、2巡目に突入した。韓国の12人目、イ・ガンヒは右隅を狙ったが、GKアリに止められた。続くインドネシアはアルハンが右隅にきっちりと決めて激戦に終止符を打った。

自国開催だった1988年ソウル大会から前回の東京五輪まで9大会連続で五輪に出場し、前人未到の10大会連続出場を目指していた韓国。FIFAランク23位だが、134位を相手にした敗退の衝撃は米スポーツ専門局「ESPN」も「完全にドラマチックな形で、インドネシアが韓国への驚異的な番狂わせでオリンピックの夢に近づいた」との見出しで報じた。

本文では「結果だけ見ると、大番狂わせであることは間違いないが、実際の試合は一方的なものではなかった」と激戦だったことに触れ「どうにかして、インドネシアはレギュレーションタイムで大番狂わせを引き起こす真のチャンスを見事にものにした」「そしてまたどうにかして、スリリングな形で勝利するために、本当に深く掘り下げる必要があった」とインドネシアの快挙を伝えた。

さらに「この偉業の大きさがまだ十分に明らかになっていないとすれば、これが彼らのU-23アジアカップデビュー戦となる。そして韓国では、1988年から遡った過去9回のオリンピックで男子サッカートーナメント出場権を獲得したチームを破っている」と、インドネシアは今回がU-23アジアカップ初出場だったことを記し、アジアの歴史においても大番狂わせだったことを強調した。

記事では最後に「韓国は今年のパリにはいない。チャンスを掴むにはU-23アジアカップでベスト4に進出する必要があった」「まったく信じられないことに、そのチャンスを手にしているのはインドネシアである」と衝撃の大きさを伝えている。

THE ANSWER編集部

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