海自ヘリ墜落事故で米軍が捜索に参加 機体の一部か 海自艦艇が新たに回収

木原防衛相は26日の記者会見で、海上自衛隊のヘリコプター墜落事故で、行方がわからない搭乗員の捜索に米軍が参加したと明らかにした。

海自の哨戒ヘリ2機は20日、伊豆諸島沖で夜間訓練中に墜落し、搭乗員1人が死亡、7人の行方がわからず捜索が続いている。

木原防衛相は、現場付近での捜索で「海自の艦艇が機体上部の一部と推定されるものやアンテナカバー等を発見し回収した」と述べた。

さらに、木原防衛相は、米海軍の哨戒機P-8の1機が25日、現場海域で捜索を実施したことを明らかにした上で、「7名全員を一刻も早く無事救出すべく海上保安庁や米海軍と連携し、全力で捜索に取り組んでいく」と強調した。

今後は、派遣した海自の海洋観測艦「しょうなん」が27日以降、水深約5500メートルの海底に沈んでいるとみられる機体の主要部分の捜索を開始する予定だと明らかにした。

木原防衛相は「『しょうなん』の能力的には約5500メートルの捜索は可能だ」と述べる一方で、機体の引き揚げ作業については、「極めて深いところで見つかった場合には困難が伴うことは想像ができる。

民間のサルベージ船などあらゆる手段を活用しながら最善の方法で全力を尽くして行っていきたい」と強調した。

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