「試合を台無しにする衝撃の退場」「なぜ踏んだ?」五輪予選敗退の韓国、Jリーガーへの“踏みつけ”でレッドのエースを母国メディアが非難「得点王候補だったのに...」【U-23アジア杯】

パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップは4月25日に準々決勝が開催され、B組を1位で抜けた韓国がA組2位のインドネシアと対戦。2-2で突入したPK戦で、10-11と敗れ、五輪出場を逃した。

韓国にとって痛恨だったのは、70分のレッドカードだ。1-2で迎えた70分にイ・ヨンジュンがセレッソ大阪に所属するジャスティン・ハブナーの足を踏みつけて一発退場。数的不利を強いられ、同点に追いつくのがやっとだった。

グループステージでは、チームの4点中3点を挙げていた“エース”の愚行には厳しい声が上がっている。

韓国メディア『OSEN』は「得点王候補だったのに。イ・ヨンジュン、試合を台無しにする衝撃退場。10回連続のオリンピックの夢も水の泡」と見出しを打った記事を掲載。「なぜ相手の足首を踏んだのか。イ・ヨンジュンが無駄な退場で試合を台無しにしてしまった」と糾弾している。

「完敗だった。韓国はインドネシアを相手に跪いた。前半戦だけ見てもクロス13本を上げたが、シュートは1本に留まった。一方、インドネシアは45分間、シュート7本を打って韓国を脅かした。パフォーマンスも残念だったが、何よりイ・ヨンジュンの予想外の退場が致命的だった。イ・ヨンジュンは今回の大会を通してファン・ソンホン監督のエースだった」

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同メディアは「韓国がより高いところまで勝ち上がれば得点王の可能性も十分にあった」とし、こう続いている。

「しかし、イ・ヨンジュンは期待に応えなかった。むしろ不要な反則で退場し、チームを崖の崖っ淵に追い詰めた。彼はインドネシアの守備と神経戦に興奮したのか、相手の足首を荒々しく踏みながら一発レッドカードを受けた」

記事は、「数的不利に陥った韓国は急激に力を失った。チョン・サンビンの劇的な同点ゴールで勝負を延長に持ち込ませたが、逆転する力はなかった。韓国は延長戦でも失点なしに耐えることに集中するしかなかったし、PK戦に敗れて頭を震わせた」と嘆き、こう締め括っている。

「結局、ファン・ソンホンのチームは敗退し、オリンピック本選進出が頓挫した。もちろんイ・ヨンジュンの退場がなかったとしても韓国が勝ったという保証はない。しかし、後半に入って少しずつ雰囲気が変わっていた点を考えると、イ・ヨンジュンの退場が残念な試合だった」

韓国にとってはあまりに痛いレッドカードだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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