藤井道人監督、絶賛の清原果耶とは「60年後までご一緒するかも」

5月3日に公開を控える、日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』の舞台挨拶が4月25日、大阪市内の映画館でおこなわれ、W主演を務めた清原果耶と藤井道人監督が登壇。3度目のタッグということもあり、息の合った掛け合いを見せた。

左から藤井道人監督、清原果耶(25日・大阪市内)

物語の始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(清原)と出会い、恋心を抱いていく。しかし突然アミが帰国、意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。時を経て18年後、ジミーはアミの本当の想いを知る・・・という切ないラブストーリー。

■ 「『青春』という言葉が一生続けばいい」(藤井監督)

同作のメガホンをとったのは、過去に日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した映画『新聞記者』、興行収入30億円を突破した『余命10年』を世に送り出した新進気鋭の藤井道人監督。清原とは3度目のタッグとなり、「清原さんとは15歳から一緒に映画を作らせてもらって、今回は今までで一番と言っていいぐらい素晴らしい清原さんが撮れたと思っています。僕が想像したことを必ず超えてきてくれて、映画人としての信頼がある」と絶賛した。

続けて「山田洋次監督と倍賞千恵子さんのように、もしかしたら60年後までご一緒するかもしれないという思いで一作品ごとに向き合わせていただいています」とのコメントには、会場から大きな拍手が。

本作では脚本も手掛ており、「自分がどういう大人になってしまったんだろう、どんな人たちに出会ってきたのか・・・自分の人生を反芻するような思いで脚本と向き合いました。忘れてることも多かったですが、いろんなものを思い出しながら、もらった言葉を脚本のなかに入れていったり、その作業が自分のなかでも大事な時間でした」と振りかえる。

『青春18×2 君へと続く道』の舞台挨拶に登壇した藤井道人監督(25日・大阪市内)

日台合作とあり、MCから「言葉の壁などで大変なことはなかったか?」との問いには、「難しいだろうなとは思っていたんですけど逆で。言葉が通じ合わないからこそ、何が本当にやりたいことなのか?ということを、みんなが目を見て通訳さんを通じて言葉を解釈して・・・そういったトライ&エラーがすごく青春だったというか、良い関係のなかで物作りができました」と明かした。

本作について「自分の人生において大きな経験になった」と言い、「この映画を作らせていただいて、自分たちの人生にはたくさんの出会いがあって、『青春』という言葉が一生続けばいいなと感じました。この映画が日常を豊かにするひとつになればうれしいです」とアピールした。

『青春18×2 君へと続く道』は5月3日より、全国ロードショーされる。

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