山下智久主演「ブルーモーメント」は「おかえりモネ」「TOKYO MER」のハイブリッド版か

山下智久

国土交通省関東技術局は26日までに、X(旧ツイッター)への投稿で24日にスタートした山下智久主演のドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)に言及した。

山下扮する気象研究所の研究官・晴原が、防災担当特命大臣の園部(舘ひろし)統括下の特別災害対策本部(SDM)の気象班に入り、腕を振るっていくストーリー。目を引いたのは、2021年に高視聴率を記録したTBS系日曜劇場の医療ドラマ「TOKYO MER」のERカーを思わせる大型車両だった。

これについて同技術局は「SDM指揮車両『特別災害対策本部車』は国土交通省の災害対策用車両で実際にトランスフォームします」とX投稿で説明。「千葉県松戸市の建設技術展示館では、様々な災害対策用車両を展示しています。是非お越しください」と続けた。劇中でも「国交省から譲り受けたSDM専属の指揮車両だ」と晴原が新入りの雲田(出口夏希)に説明している。

手術もできるERカーとSDM車は異なるが、TOKYO MERは災害や事故現場にチームが駆けつける点が、ブルーモーメントと共通する。SDMは園部肝いりとみられ、雪山遭難者救出に満足げなその姿は、MERで主人公の喜多見(鈴木亮平)をチーフに任命した東京都知事(石田ゆり子)を連想させる。山下ドラマで晴原を敵視する消防班員・優吾(水上恒司)は、MERで一時対立していた喜多見と千住(要潤)の関係とかぶって見える。

それだけに、ブルーモーメントについては視聴者から「TOKYO MERみたい」「気象予報士のいるTOKYO MER」といった指摘がXで相次ぐ。一方で気象専門家が主役ということから、21年度のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」との類似性も取りざたされる。

清原果耶が気象予報士のヒロインを演じた「おかえりモネ」も防災が重要テーマで、大型台風への対応に追われる放送回も。ブルーモーメント初回で晴原がお天気キャスターとしてビル屋上から情報発信する姿が見られたが、「モネ」にも同様の場面があった。

やはり視聴者から「おかえりモネとかぶっちゃうな」などとXに反応が寄せられた。「おかえりモネとTOKYO MERとコードブルーを足したような印象」との受け止めもあり、まさに過去ドラマのハイブリッド版の様相も呈している。

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