退任撤回で来シーズンの残留を決断したシャビ監督「今は残ることがベストだと思う」

バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督がクラブ残留を決めた理由を語った。25日、スペイン紙『アス』が同監督のコメントを伝えている。

1月27日に行われたビジャレアル戦での敗戦後に、「この状況は方向転換に値するものであり、クレとしてこの状況を続けることはできない」と今シーズン終了後の退任を表明していたシャビ監督。しかし、今シーズン開幕から不安定な戦いぶりを露呈していたクラブは、この発言以降の公式戦13試合で無敗を記録するなど復調を遂げることに。チャンピオンズリーグでの準々決勝敗退や“エル・クラシコ”での敗戦があったものの、ジョアン・ラポルタ会長やデコSD(スポーツディレクター)らクラブ幹部はシャビ監督の続投を希望し、25日にバルセロナは公式会見にて同監督が来シーズンも引き続き指揮を執ることを発表した。

一度は退任を決意しながら、一転して残留を決めたシャビ監督は、「私は心からバルサのファンでありクラブマンなので、クラブにとってベストなことをしようと常に心がけている」と再度バルセロナファーストの考えを強調。続けて、「昨日は理事会、スポーツ部門、役員会からの大きな信頼に気づいた。そして選手からのサポートは非常に重要であり、彼らのおかげで、このプロジェクトを今すぐに終わらせることはできないことを理解した。さらに、ファンのおかげで私たちが戦い続けなければならないことに気づかせられた」と翻意の理由を口にしている。

また、「1月には去ることがベストだと言ったが、今は残ることがベストだと思う」と発言。「1月の時点では、心理的、肉体的、そしてクラブのレベルにおいて、最善の決断だと考えていた。チームとクラブには変化が必要だった。自分勝手な人間だから決断したわけじゃない。確かにあの決断は間違っていた」と当時を振り返っている。

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