「我々に注目してほしい」68年ぶり五輪出場へ、母国・韓国撃破のインドネシア代表指揮官が理由を語る「選手に与えた自信が導いてくれた」

インドネシアを五輪に導けるか? シン・テヨン監督[写真:Getty Images]

U-23インドネシア代表のシン・テヨン監督が、U-23韓国代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトが伝えた。
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25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で、インドネシアは韓国と対戦した。

初めて今大会に出場したインドネシアは、グループステージを2位通過。10大会連続のオリンピック出場を目指す韓国との対戦となった中、試合の主導権を握ると、15分にラファエル・ストライクが見事なミドルシュートを決めて先制する。その後オウンゴールで追いつかれるも、前半アディショナルタイムにはストライクが追加点を奪う。

リードして試合を進める中、韓国は退場者を出し数的有利に。しかし84分に失点し、2-2で90分を終了。延長戦でもゴールは奪えず、PK戦にもつれ込んだ。

5人ずつが成功すると、6人目は互いに失敗。その後はサドンデスで成功が続いた中、12人目のイ・ガンヒのシュートをGKエルナンド・アリがセーブ。すると、インドネシアはプラタマ・アルハンがしっかりと決めて勝利。1956年のメルボルン・オリンピック以来、68年ぶりの出場に王手をかけた。

試合後、母国を下して五輪行きに王手をかけたシン・テヨン監督は、A代表でもプレーするエルナンド・アリ、リスキ・リド、プラタマ・アルハンを称え、選手たちに自信を持たせたことが勝利につながったと分析した。

「エルナンド(・アリ)、リスキ(・リド)、(プラタマ・)アルハン、これの選手全員は私と一緒に4年間働いている」

「私は彼らのことをよく知っているので、彼らに与える必要があったのはモチベーションだけだった。それができれば、良い結果が得られると信じていた」

「選手たちには、私を信じてついてくれば、決勝に行けると言った。私が選手たちに与えた自信が、我々をここまで導いてくれたのだと思う」

今年1月から行われたアジアカップでは、グループステージで日本相手に善戦するなどし、ベスト16に初進出。近年の成長ぶりは著しく、北中米ワールドカップ(W杯)予選も3次予選進出の可能性を残している。

シン・テヨン監督は、インドネシアの成長ぶりにも言及。今回戦う選手たちも含め、W杯に向けても意気込みを語った。

「インドネシアサッカーは成長しており、発展しており、今では対戦相手が誰であろうと、我々は戦えると確信している」

「オリンピック予選に向けた準備は順調に進んでおり、次のワールドカップ予選に関しては、6月に良い試合を2試合して、3次予選への出場権を獲得することが私の目標だ。我々に注目してほしい。そして、我々は良い仕事をするように努める」

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